ゼロから学ぶ 学会ポスターの作り方
学会ポスターはポスターセッションにて分かりやすくするために「画像やイラスト」の挿入が重要となります。
研究結果のグラフや数値。写真などを挿入してポイントを赤丸などで囲んだりし、文字情報よりもパッと視覚的に入ってくる写真やイラストを入れることによって学会ポスターの出来栄えが良くなります。
画像とイラストの選び方
画像とイラストはポスターの視覚的な情報力を高め、情報の伝達力がアップします。
今回発表する予定の研究に関連する図や表、写真、イラストなどを積極的に使いましょう。ポスターに使う画像やイラストなどは、ポスターのテーマや文章を視覚的に補助するものを選ぶことが大切ですので、研究結果で得たものや参考文献などで使用が許可されている写真やイラストを用意することが大切です。
画像の質(印刷時に粗くならないように)
画像の質はポスターを作成する上でとても重要です。せっかく研究結果の写真やグラフのイラストなどをポスターに挿入しても、実際のポスターでは粗くなり「見えづらく」なることがありますので高品質であることが大切です。
では、品質が高い画像とはどこを注意すれば良いかと言いますと「解像度」が重要になってきます。
解像度というのは、簡単に説明すると「画像の密度」となります。ホームページなどで掲載されている画像やイラストについては、この解像度が低いことが多く、印刷関連で使用する画像やイラストについては解像度が高いものが多いです。
WEB上の画像・イラスト = 解像度が低い
加工がされていない画像・イラスト = 解像度が高い
印刷時には解像度の単位「dpi(ディーピーアイ)」が150以上あるとポスターになった際に粗くなりにくいといわれております。画像・イラストを使い場合は解像度に注意してみましょう。分からない方は、WEB上の画像は避け、撮影した写真などの加工していない画像を用意することをお薦めします。
画像の著作権には注意しましょう!!
ご自身で撮影または作成されていない写真やイラストを使う場合は、著作権に注意しましょう。
WEB上で掲載されている画像やイラストはその運営者に著作権があることが殆どです。WEB上のものを使用する場合は下記についてを注意しましょう。
- 1.著作権フリーと記載があるか?(無い場合はサイト運営側に問い合わせで解決する場合も有ります。)
- 2.クレジットを入れれば使って良いという記載があるか?
- 3.フリー素材でもクレジット表記が必要な場合もあるので確認。
- 4.加工しての使用が許可されているか?
このように、WEB上のものは必ず持ち主がいますので、確認は必ず必要になります。
ご自身で撮影・作成された場合は、ご自身に著作権がありますので自由にお使いいただけます。
見やすい・読みやすい写真とイラストの置き方
写真とイラストはポスター内で、閲覧される方が見やすく、文章が読みやすいように配置することが重要です。
文章とのバランスが大事ですので、画像やイラストを挿入したことによる視覚的な影響を考慮しましょう。
写真・イラスト(大きい文字も付記有無)は閲覧者が注目しやすい部分になります。写真にはキャプションなどを画像の下部に少し小さい文字で付け、「何の写真なのか」を記載すると更に見やすく分かりやすくなります。
デザインやレイアウトの表示
学会ポスターは大きなポスターになります。ですので、強調する場所は色や文字サイズなどで強調することは大事ですが、全体的に見て一貫性があるレイアウトデザインにしましょう。例えば下記の点など注意してみましょう。
1.同じ種類のフォントを使う。
同じ種類のフォントを使うことで、全体に統一感が出ます。例えば見出しは見出しフォント、無いよう文章は別として分けて見出しと文章をフォントから視覚的に分かるようにするのもコツです。
2.全体的な色
全体的な色は重要です。背景色や見出し部分の文字の色。例えば学校、研究所のロゴを使うのであればメインカラーに合わせて作るもの良いですし、もちろん自分の好きな色を使ってもよいでしょう。大事な部分は強調色で強めにアピールが必要になってきますので、背景色などは強くない色にしておくことで強調部分を目立たせることも出来ます。
画像とイラストは学会ポスターの視覚的な印象を強め、その発表内容に惹きつける効果があります。
高画質な画像・イラストと著作権に気を付けながら、学会ポスターのレイアウトへ組み込み、閲覧者の方々をまず視覚的な部分で惹きつけ、内容を最大限に引き立てましょう。
学会ポスタードットコムでは今回のような画像の質について心配がある方は安心のサービス。
「仕上り確認サービス」
があります。
こちらで全体的な部分と写真が粗いか粗くないかも確認でき、さらに誤植などの確認もできるので安心です。
学会発表者様が安心できるフルサポート体制が、あなたの学会発表成功をお手伝いします。