学会ポスター用語解説
> 幽門幽門
読み方:ユウモン
English:Pylorus
学会ポスター使用頻度:D
「幽門」(Pylorus)は、胃と十二指腸の間に位置する生理学的な構造です。
胃の下部に位置し、胃内容物が小腸に移行する際の出口を制御します。
以下に、幽門に関する詳細な情報を提供します:
1.構造:
-幽門は、胃と十二指腸の間にある筋肉で覆われた環状の部分で、胃の一部と見なされます。
この筋肉は幽門括約筋(PyloricSphincter)と呼ばれ、食物の流れを調節する役割を果たします。
2.機能:
-幽門の主な機能は、胃内の消化物が適切な速度で小腸に移行することを調節することです。
消化液を含む胃の内容物は、小腸に少しずつ放出され、その後の消化と栄養吸収を可能にします。
幽門括約筋は、胃から小腸への移行を制御し、胃の内容物が急激に小腸に流れ込むのを防ぎます。
3.幽門狭窄症:
-幽門括約筋に問題がある場合、食物や液体が正常に小腸に移行しづらくなり、幽門狭窄症(PyloricStenosis)と呼ばれる状態が発生することがあります。
これは通常、乳児期に見られ、嘔吐、体重減少、栄養不良などの症状を引き起こします。
4.診断と治療:
-幽門狭窄症は、臨床的な評価、超音波検査、またはX線検査を通じて診断されます。
治療は通常、手術によって幽門括約筋の切除または切開が行われ、正常な食物の通過を可能にします。
幽門は、胃の正常な機能と小腸への食物の適切な移行に不可欠な構造です。
正常な幽門の機能を維持し、必要な栄養素の吸収を支えるために、食生活や健康状態に注意を払うことが重要です。
幽門に関する問題が疑われる場合、医師との相談が必要です。
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