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尤度比

読み方:ユウドヒ

English:Likelihood Ratio

学会ポスター使用頻度:C

尤度比(LikelihoodRatio)は、統計学や臨床医学などの医療分野で使用される統計的指標の一つです。
尤度比は、ある特定の疾患や条件が発生する確率に関する情報を提供するために利用されます。
主に診断テストの評価や疾患リスクの評価に役立ちます。

尤度比には2つの主要なバリエーションがあります:

1.**陽性尤度比(PositiveLikelihoodRatio)**:
-陽性尤度比は、診断テストが陽性(疾患が存在すると判断された)場合に、疾患の確率がどれだけ増加するかを示す指標です。
陽性尤度比が高いほど、テストの陽性結果が疾患の存在を確認するのに有用であることを示します。

陽性尤度比(LR+)=センシティビティ(感度)/(1-スペシフィシティ(特異度)

2.**陰性尤度比(NegativeLikelihoodRatio)**:
-陰性尤度比は、診断テストが陰性(疾患が存在しないと判断された)場合に、疾患の確率がどれだけ低下するかを示す指標です。
陰性尤度比が低いほど、テストの陰性結果が疾患の不在を確認するのに有用であることを示します。

陰性尤度比(LR-)=(1-センシティビティ)/スペシフィシティ

医療の文脈では、尤度比は診断テストの有用性を評価するために使用されます。
具体的な疾患のリスク評価や診断の確実性を向上させるために、センシティビティ(感度)とスペシフィシティ(特異度)という診断テストの性能特性を組み合わせて計算されます。

尤度比の値が1に近い場合、テストは疾患の確率にほとんど影響を与えないことを示します。
しかし、尤度比が1を大きく上回る場合、テストは疾患の存在または不在を確認するために非常に有用であることを示し、臨床的な判断をサポートします。

医療の診断や治療の決定において、尤度比は臨床医や疫学者にとって重要なツールの一つです。
特に診断テストの選択や解釈、患者のリスク評価において尤度比を理解し適切に使用することは、臨床的な判断を改善するのに役立ちます。

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