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多臓器不全

読み方:多臓器不全

English:Multiple Organ Failure

学会ポスター使用頻度:A

多臓器不全(Multiple Organ Failure、MOF)は、重要な臓器が機能不全に陥る医学的な状態で、通常は全身的な疾患や外傷の結果として発生します。
この状態では、1つ以上の臓器(心臓、肺、腎臓、肝臓、脳など)が正常に機能しなくなり、全身の生命維持機能が危険にさらされます。
多臓器不全は、急性疾患や感染症、外傷、手術の合併症など、さまざまな原因によって引き起こされます。

以下多臓器不全の主な特徴と要因について解説します:

1. 臓器の機能不全:
多臓器不全では、通常、心臓、肺、腎臓、肝臓、脳などの重要な臓器のいずれか、または複数が機能不全に陥ります。
これにより、血行不全、呼吸不全、腎不全、肝不全、脳の機能障害などが生じます。

2. 炎症反応:
多臓器不全の原因は、通常、全身的な炎症反応に関連しています。
感染症、敗血症、外傷、大手術、重度の燃焼傷などが原因として挙げられます。
これらの疾患や状態によって、体内の免疫系が過剰に活性化し、炎症性サイトカインが放出され、多臓器不全を引き起こす可能性があります。

3. 進行の段階:
多臓器不全は通常、進行的な状態で発症し、複数の臓器が段階的に機能不全に陥ります。
最初は単一の臓器の機能が低下し、その後、他の臓器にも波及します。
これは「多臓器不全のカスケード」または「多臓器不全症候群」(MODS)とも呼ばれます。

4. 診断と治療:
多臓器不全は致命的で緊急の医療介入が必要です。
診断には臨床的な評価、血液検査、画像検査、生体機能モニタリングが含まれます。
治療には、原因の治療、サポート療法(呼吸支援、輸液、輸血、腎臓補助療法など)、薬物療法、外科手術などが含まれます。
多臓器不全の治療は高度な医療施設で提供され、専門医療チームの監督の下で行われます。

多臓器不全は非常に重篤で予後が不確かな状態であり、早期の診断と適切な治療が不可欠です。
発症を予防するために、感染症の早期治療や予防、健康的な生活習慣、安全な運転などが重要です。

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