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ターミナルケア

読み方:ターミナルケア

English:terminal care

学会ポスター使用頻度:B

終末期ケア(End-of-LifeCare)は、不治の病気や末期の疾患を抱える患者に対する、病状が進行し、回復の見込みがない場合のケアのことを指します。
終末期ケアの目的は、患者ができる限り快適で、体と精神の痛みが最小限に抑えられ、尊厳ある状態で過ごすことを支援することです。
以下に終末期ケアについて詳しく解説します:

1.**症状緩和**:
-終末期ケアの中心的な要素は、症状の緩和です。
これには、疼痛管理、吐気や嘔吐の軽減、呼吸のサポート、不安や抑うつの管理などが含まれます。
患者ができる限り快適に過ごせるように努力されます。

2.**本人の意思決定**:
-終末期ケアでは、患者の意思決定が尊重されます。
患者自身が治療を続けたり、中止したりすることを決定できる機会が提供されます。
これは「ターミナルケア」とも呼ばれ、患者の希望や価値観を尊重する重要な原則です。

3.**環境とサポート**:
-終末期ケアでは、患者が安心して過ごせる環境が提供されます。
これには家庭環境でのケア、ホスピスケア、専門の終末期ケアユニットなどが含まれます。
家族や友人も患者を支える役割を果たし、精神的なサポートを提供します。

4.**家族へのサポート**:
-終末期ケアは、患者だけでなく家族にも焦点を当てています。
家族は患者のケアや感情的なサポートを提供する役割を果たし、時には喪失と向き合う必要があります。
専門家やカウンセラーの支援も提供されます。

5.**尊厳死**:
-終末期ケアは、尊厳ある死を支援することも目指しています。
患者が自分らしい状態で最期を迎えることができるよう、過剰な治療や苦痛を避けることが強調されます。

6.**緩和ケアとホスピスケア**:
-終末期ケアには、緩和ケア(PalliativeCare)とホスピスケア(HospiceCare)の2つのアプローチがあります。
緩和ケアは、病気の初期から末期まで提供され、治療と併用できます。
一方、ホスピスケアは末期の疾患に特化したケアで、治療を中止し、症状緩和と快適な最期を重視します。

終末期ケアは、患者の尊厳と快適さを最優先に考え、家族や医療専門家と協力して提供されるケアの形態です。
患者とその家族が最期を尊重され、支えられることが大切です。

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