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動脈血ガス分析

読み方:ドウミャクケツガスブンセキ

English:bloodgasanalysis

学会ポスター使用頻度:C

動脈血ガス分析は、患者の血液中の酸素(O2)および二酸化炭素(CO2)レベル、酸塩基バランス、および血液中の酸素運搬能力などを測定し、身体の酸塩基平衡を評価するための臨床検査です。
これは、重症患者の管理、特に呼吸器や循環系の問題を持つ患者に対する診断と治療に重要な情報を提供します。

以下は、動脈血ガス分析に関する詳細な解説です:

1.目的:
-動脈血ガス分析は、主に以下の情報を提供するために行われます:
-酸素供給と取り込みの評価。
-二酸化炭素の排泄と蓄積の評価。
-血液の酸塩基バランスの評価(pH値など)。
-酸素運搬能力(ヘモグロビンの飽和度)の評価。

2.サンプリング:
-動脈血ガスのサンプルは、通常、患者の手首や鼓動が感じられる場所から採取されます。
このサンプルは動脈から採取されるため、静脈血とは異なり、体の組織に供給される酸素と二酸化炭素の情報を提供します。

3.測定項目:
-動脈血ガス分析によって測定される主要な項目には、pH、pO2(動脈血中の酸素分圧)、pCO2(動脈血中の二酸化炭素分圧)、HCO3-(炭酸水素イオン)、および酸素飽和度(SaO2)が含まれます。

4.臨床利用:
-動脈血ガス分析の結果は、呼吸不全、肺疾患、循環不全、代謝性アシドーシスまたはアルカローシスなどの診断に使用されます。
-また、治療の効果をモニタリングするためにも使用されます。

5.診療現場での利用:
-一般的には、病院の集中治療室(ICU)、救急室、外科手術室、および呼吸療法部門などで行われます。
-迅速な結果が必要であり、患者の状態の急激な変化を追跡するのに役立ちます。

動脈血ガス分析は、臨床医にとって重要なツールであり、患者の健康状態を評価し、適切な治療を提供するのに役立ちます。

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