学会ポスター用語解説
> デルマトームデルマトーム
読み方:デルマトーム
English:dermatome
学会ポスター使用頻度:C
デルマトーム(dermatome)は、人体の皮膚における感覚の領域を示す用語で、神経系の解剖学的概念の一部です。
デルマトームは特定の神経根から派生する神経線状の帯域で、それぞれが特定の皮膚領域の感覚を制御します。
この概念は神経学や臨床医学で広く使用され、感覚の異常や神経疾患の診断や評価に役立ちます。
以下に、デルマトームに関する詳細を解説します:
デルマトームの特徴:
1. 帯域状の領域:
デルマトームは、神経根が特定の皮膚領域に接続する帯域状の領域です。
これらの帯域は神経の進路に従って身体を走り、各デルマトームは特定の神経根に関連付けられます。
2. 感覚の領域:
デルマトームは、皮膚からの感覚を制御します。
各デルマトームは特定の感覚領域に関連しており、その領域に刺激が加えられると、該当する神経根を介して感覚情報が中枢神経系に伝達されます。
3. 顕著な利用:
デルマトームの概念は、神経系の障害や神経疾患の診断やローカライズに利用されます。
特定のデルマトームに感覚異常がある場合、それは特定の神経根に問題があることを示唆し、診断に役立ちます。
4. 重要な臨床ツール:
デルマトームのマッピングは、神経学的な診断や手術計画、薬物投与、理学療法などの臨床上の意思決定に使用されます。
特に神経疾患や脊髄損傷の患者の評価に役立ちます。
デルマトームの例:
以下はいくつかのデルマトームの例です:
C6デルマトーム:
指先の親指側に関連し、上腕部に広がります。
T10デルマトーム:
腹部下部の中央に関連し、腰部に沿って下腹部まで広がります。
L5デルマトーム:
足の親指の側に関連し、脚に沿って広がります。
これらのデルマトームは、それぞれ特定の神経根(C6、T10、L5など)から派生しており、それぞれの感覚領域を制御します。
デルマトームの理解は、神経系の異常や疾患の評価において、異常な感覚の特定や損傷の場所の特定に役立ちます。
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