読み方：脱水

English：dehydration

学会ポスター使用頻度：C

脱水（dehydration）は、体内の水分量が正常以下になる状態を指します。
この状態では、体内の水分不足が血漿浸透圧を変化させ、さまざまな生体機能に影響を与えます。
脱水は一般的に、体内の水分摂取が水分の喪失を上回る場合に発生します。
以下に、脱水の主な要点について説明します。

**脱水の種類**:

1.**高張性脱水**:
このタイプの脱水は、水分の損失が主に水分の摂取不足に起因するもので、血漿浸透圧が高くなります。
一般的な原因には、不十分な水分摂取、過度な発汗、嘔吐、下痢などが含まれます。

2.**低張性脱水**:
低張性脱水は、主に水分喪失が主に電解質（ナトリウムやカリウムなど）の損失によるもので、血漿浸透圧が低くなります。
このタイプの脱水は、過度な尿の排泄や腎臓の障害によって引き起こされることがあります。

3.**等張性脱水**:
等張性脱水は、水分と電解質の両方の損失が釣り合っている状態で、血漿浸透圧が正常範囲内に保たれています。
これは通常、水分と電解質の損失が均等である場合に起こります。

**症状**:
脱水の症状は、その程度によって異なりますが、一般的な症状には以下が含まれます:
口渇 頭痛 ふらつき 皮膚の乾燥やツルツル感 尿の色の濃化 頻尿 喉の渇き 倦怠感 低血圧 高心拍数

**予防と治療**:
脱水を予防するためには、適切な水分摂取が重要です。
特に高温の環境、運動、発熱、感染症、下痢、嘔吐など水分喪失が増加する状況では、水分摂取に特に注意が必要です。
脱水が進行した場合、早期の水分補給や電解質の補充が必要となります。
状態が重症である場合、医療専門家の指導のもとで治療が行われます。 脱水は軽度から重度までさまざまな程度があり、特に高齢者や幼児、疾患を持つ人々にとって健康リスクとなります。
早期の警戒と適切なケアが重要です。