読み方：チュウカクショウジョウ

English：coresymptoms

学会ポスター使用頻度：C

「中核症状」という用語は、医学的な文脈で使用される言葉で、疾患や病状の診断および病態生理学的な特徴を理解するために重要な症状や徴候を指します。
中核症状は、特定の疾患や病態において最も重要で特徴的な症状であり、その疾患を特定するのに役立ちます。
以下に一般的な中核症状の例といくつかの疾患の中核症状について説明します。

一般的な中核症状の例:

1.発熱:
発熱は、多くの感染症や炎症性疾患の中核症状です。
体温の上昇は、免疫系が感染症に対抗するために活性化していることを示す兆候です。

2.咳:
咳は呼吸器系の疾患の中核症状であり、気道や肺に問題があることを示すことがあります。
例えば、風邪、喘息、肺炎などで咳が中核症状として現れます。

3.呼吸困難:
呼吸困難は肺疾患、心臓疾患、アレルギーなどの病態の中核症状です。
これは、酸素供給や二酸化炭素の除去に問題があることを示すことがあります。

4.疼痛:
疼痛は多くの疾患の中核症状であり、疾患の部位や種類によって異なります。
疼痛は炎症、損傷、圧迫などの影響を示すことがあります。

特定の疾患の中核症状の例:

1.糖尿病:
高血糖（過度の血糖値）と低血糖（血糖値が低すぎる）は、糖尿病の中核症状です。
高血糖は多尿、多飲、体重減少などを引き起こし、低血糖はめまい、発汗、振戦などを引き起こすことがあります。

2.心臓発作:
胸痛、息切れ、冷たい汗、吐き気、左腕の痛みなどが心臓発作の中核症状です。

3.白血病:
白血病の中核症状には、貧血、出血、白血球数の増加などが含まれます。

4.アレルギー性鼻炎:
鼻づまり、くしゃみ、鼻水などがアレルギー性鼻炎の中核症状です。

中核症状は、臨床診断の重要な要素であり、医師が患者の病状を評価し、適切な治療法を決定するのに役立ちます。
特定の中核症状が特定の疾患と関連している場合、診断と治療が迅速かつ効果的に行われることがあります。