学会ポスター用語解説
> 直腸膀胱瘻直腸膀胱瘻
読み方:チョクチョウボウコウロウ
English:rectovesicalfistula
学会ポスター使用頻度:C
直腸膀胱瘻(RectovesicalFistula)は、直腸と膀胱の間に異常な通路が形成される状態を指します。
通常、直腸と膀胱は体内で分離されているべきですが、直腸膀胱瘻が発生すると、尿と腸内内容物が混合し、尿中に便が混じることがあります。
この病態は比較的稀ですが、深刻な医学的問題を引き起こすことがあります。
以下に、直腸膀胱瘻に関する詳細な説明を提供します。
直腸膀胱瘻の主な特徴:
1.異常な通路:
-直腸膀胱瘻は、直腸と膀胱の間に通路ができる病態です。
この通路により、通常は分離されているべき内部器官の内容物が混ざることがあります。
2.症状:
-直腸膀胱瘻の主な症状には、以下のようなものが含まれます。
-尿中に便が混じる(尿便混合)
-腹痛や腹部不快感
-尿路感染症の再発
-排尿困難や排尿の異常
直腸膀胱瘻の原因:
直腸膀胱瘻は、以下のような原因によって引き起こされることがあります:
1.手術や外傷:
-腎臓、膀胱、直腸、または腹部の手術に伴う合併症や損傷が、直腸膀胱瘻を引き起こす可能性があります。
2.炎症や感染:
-炎症性腸疾患(クローン病など)や感染症が、直腸や膀胱の組織に損傷を引き起こすことがあります。
3.膀胱結石:
-膀胱内に存在する結石が、膀胱壁や周囲の組織に損傷を与え、直腸膀胱瘻を引き起こすことがあります。
治療:
直腸膀胱瘻の治療は、通常、外科的な手術によって行われます。
手術の目的は、異常な通路を閉じ、直腸と膀胱を適切に分離することです。
手術方法やアプローチは症例により異なりますが、一般的に外科的な修復が行われます。
治療においては、患者の個別の症状や状態、原因などを考慮に入れて、最適な治療計画が立てられます。
手術後の回復期間には、経過観察と看護が行われ、患者が日常生活に戻る際には適切なアドバイスが提供されます。
直腸膀胱瘻は、患者に深刻な不快感や生活の質への影響をもたらす状態で
あり、早期発見と治療が重要です。
診断および治療に関しては、専門医の指導のもとで行われるべきです。
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