学会ポスター用語解説
> シーソー呼吸シーソー呼吸
読み方:シーソーコキュウ
English:seesawbreathing
学会ポスター使用頻度:C
シーソー呼吸(SeesawRespiration)は、通常、小児の救急医療や重症の呼吸器疾患を持つ成人患者に見られる珍しい呼吸パターンの一つです。
この呼吸パターンは、胸部の圧力の変動によって胸部と腹部が交互に膨張・収縮する特徴的な動きを示します。
以下にシーソー呼吸についての詳細を解説します:
特徴:
1.交互の運動:
シーソー呼吸は、患者の呼吸が胸部と腹部の逆の方向に運動する特徴的なパターンです。
つまり、一方の部位が膨張する間に、もう一方の部位が収縮します。
胸部が膨張したら、腹部が収縮し、その逆も同様です。
2.原因:
シーソー呼吸は、通常、大血管の障害や気胸、肺の疾患、心臓の問題、特に右心室不全などの病態を伴う呼吸器疾患の症状として現れます。
これらの疾患が正常な呼吸力学に影響を与え、呼吸パターンが変化します。
3.疾患との関連:
シーソー呼吸は、通常、呼吸が非効率的であり、肺や心臓の問題による病態を示唆する可能性があります。
特に小児患者においては、心臓の奇形や大血管の疾患と関連があることがあります。
4.診断と治療:
シーソー呼吸は臨床的な兆候であり、疾患の診断に寄与します。
医師は患者の病歴、身体検査、および必要に応じて画像検査、心電図、血液検査などの診断手法を使用して、原因を特定し、治療プランを策定します。
5.治療目標:
シーソー呼吸を引き起こす疾患に対する治療は、その原因や病態に基づいて行われます。
治療目標は、疾患の進行を遅らせたり、症状を軽減したりすることです。
具体的な治療法は疾患に依存しますが、薬物療法、手術、酸素療法、または他の呼吸補助療法が含まれることがあります。
シーソー呼吸は重要な臨床徴候であり、患者の診断と治療に役立ちます。
したがって、シーソー呼吸が観察された場合、早期の医療評価が重要です。
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