学会ポスター用語解説
> サイトトキシンサイトトキシン
読み方:サイトトキシン
English:cytotoxin
学会ポスター使用頻度:C
サイトトキシン(Cytotoxin)は、生物学や医学の文脈で使用される用語で、細胞に有害な作用を及ぼす毒性物質を指します。
これらの毒素は、様々な生物から産生され、他の生物の細胞や組織に損傷を与えることがあります。
サイトトキシンの性質や作用は多岐にわたり、以下に一般的な特徴といくつかの例を示します:
サイトトキシンの特徴:
1.細胞損傷:サイトトキシンは、生物の細胞に影響を及ぼし、細胞の機能を妨げることがあります。
これにより、細胞死や損傷が生じる可能性があります。
2.毒性の多様性:サイトトキシンは非常に多様で、細胞膜を傷つけるもの、タンパク質合成を阻害するもの、DNAに損傷を与えるものなどがあります。
そのため、さまざまな生物毒素がサイトトキシンとして分類されます。
3.生物の防御や捕食:生物はサイトトキシンを利用して自身を防御し、獲物を捕食することがあります。
例えば、一部の動植物はサイトトキシンを持っており、それを敵や獲物に対して使用します。
サイトトキシンの例:
1.植物の毒素:有名なサイトトキシンとして、植物が持つ毒素が挙げられます。
例えば、アサガオのアルカロイド(トロパンアルカロイド)、リシン(タンパク質合成を阻害する毒素)、サトウキビのジキトキシン(細胞膜を傷つける毒素)などがあります。
2.細菌の毒素:細菌もさまざまなサイトトキシンを産生します。
例えば、破壊的な毒素を産生する大腸菌(E.coli)やボツリヌス菌(ボツリヌストキシン)などが挙げられます。
3.蛇の毒:毒蛇の毒液には、サイトトキシンが含まれており、これが被害者の細胞に損傷を与える原因となります。
サイトトキシンには、生物学的な研究、毒物学、医学、生態学などのさまざまな分野で関心が寄せられており、これらの毒素の性質や影響を理解することは、人間や他の生物の健康と安全に関連する重要な課題の一つです。
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