学会ポスター用語解説
> 認知症認知症
読み方:ニンチショウ
English:dementia
学会ポスター使用頻度:A
認知症(Dementia)は、脳の機能が損傷し、思考力、記憶、判断力、言語能力、認識力などの認知機能が障害される疾患の総称です。
認知症は通常、持続的で進行性の病態を持ち、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
以下に、認知症についての詳細な解説を提供します:
1.主な症状:
-認知症の主な症状には以下が含まれます:
-記憶障害:
過去の出来事や情報を思い出すことが難しくなります。
-判断力の低下:
日常の判断や意思決定が困難になります。
-言語障害:
言葉の理解や表現が難しくなり、コミュニケーションが困難になります。
-空間認識の喪失:
周囲の環境や方向を認識する能力が低下します。
-失われた時間と場所:
過去や現在の時間、場所を理解することができなくなります。
-人格の変化:
性格や行動に変化が生じ、抑うつ、興奮、不安などが現れることがあります。
2.主な原因:
-認知症はさまざまな原因によって引き起こされます。
主な原因には以下が含まれます:
-アルツハイマー病:
最も一般的な認知症の原因で、脳内の異常なタンパク質のために神経細胞が損傷します。
-血管性認知症:
脳の血管が損傷し、血流が制限されることで脳損傷が生じます。
-レビー小体型認知症:
レビー小体と呼ばれる異常なたんぱく質の沈着による認知症です。
-前頭側頭型認知症:
前頭葉や側頭葉の損傷により、行動や言語に影響を与えます。
-前頭側頭葉変性症:
特定の神経細胞の損傷により、言語、行動、意思決定に影響を与えます。
3.診断と治療:
-認知症の診断は、病歴、身体検査、認知機能テスト、画像診断などを含む複数の評価に基づいて行われます。
-認知症の治療には、薬物療法、認知行動療法、言語療法、環境調整などが含まれます。
ただし、特定の認知症の種類によって治療法が異なります。
4.ケアとサポート:
-認知症患者とその家族は、専門のケアとサポートが必要です。
認知症の進行に伴い、日常生活の支援、安全性の確保、感情的なサポートが重要です。
認知症は、高齢者によく見られますが、年齢に関係なく発症する可能性があります。
早期の診断と適切なケアは、患者とその家族にとって非常に重要です。
また、認知症に関する正確な情報を得ることも、認知症の理解と対処に役立ちます。
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