学会ポスター用語解説
> 肉芽組織肉芽組織
読み方:ニクゲソシキ
English:Granulation tissue
学会ポスター使用頻度:C
肉芽組織(GranulationTissue)は、傷口や炎症部位などの損傷した組織で見られる特定の組織形態です。肉芽組織は、身体の自然な修復プロセスの一部であり、傷口や損傷部位を修復し、新しい組織の形成を促進する役割を果たします。
以下は肉芽組織に関する詳細な説明です:
1.形成と役割:
-肉芽組織は、組織損傷や炎症が発生した場合に形成されます。これは身体の自然な修復反応であり、傷口を修復し、新しい組織を形成するための第一歩です。
-肉芽組織は、炎症細胞、血管、線状線維細胞などから構成されます。これらの要素は組織修復に必要な栄養素や酸素を供給し、新しい組織の形成を助けます。
2.外観:
-肉芽組織は通常、ピンク色または赤色をしており、湿潤していることが多いです。この特徴的な外観は、血管が増加し、血流が増加しているためです。
3.機能:
-肉芽組織は、傷口の収縮、瘢痕(傷跡)の形成、組織修復の初期段階での細胞や栄養素の供給など、多くの役割を果たします。
-血管新生(新しい血管の形成)は肉芽組織の特徴であり、これにより組織修復に必要な酸素と栄養素が供給されます。
4.治療と注意:
-肉芽組織は通常、傷口や損傷部位が適切に修復される際に自然に減少し、正常な組織に置き換わります。
-しかし、肉芽組織が異常に発生し続ける場合、これは問題を示すことがあります。これを肉芽組織過形成と呼び、瘢痕や組織の機能に影響を及ぼすことがあります。医師の管理下で治療が必要な場合があります。
総括すると、肉芽組織は身体の自然な修復プロセスの一部であり、傷口や損傷部位の修復に不可欠な役割を果たします。その外観や機能は、組織修復の段階や状態に応じて変化することがあります。医療専門家は肉芽組織の形成と変化を評価し、必要な場合には適切な治療を提供します。
50音・アルファベット・数字の頭文字から他の用語を探す
全用語もしくはお調べになりたい用語の「頭文字」からお探しください。
用語集のTOPへ戻る