学会ポスター用語解説
> 日内変動日内変動
読み方:ニチナイヘンドウ
English:diurnalvariation
学会ポスター使用頻度:C
「日内変動」(ニチナイヘンドウ)は、体内に備わった時計機構(体内時計)によって、さまざまな生体指標や生理学的なプロセスが1日の中で変動する現象を指します。
この変動は、体温、血圧、ホルモン分泌、精神状態、行動パターンなどに影響を与えます。
以下に、日内変動についての詳細な解説を提供します:
1.体内時計(生体リズム):
-体内時計は、生物学的なリズムを制御する内部の時計機構であり、主に視床下部の脳内に存在します。
これらの内部時計は、外部の光や環境刺激に同調し、体内のさまざまな生理学的プロセスを1日の中で調整します。
2.生体指標の日内変動:
-体内時計による影響により、以下の生体指標が1日の中で変動することがあります:
-体温:
体温は通常、夜間に最低点に達し、朝に最高点に達します。
これは、体内時計によって調整されます。
-血圧:
血圧も1日の中で変動し、通常、朝に高く、夜に低くなります。
-ホルモン分泌:
多くのホルモン、特にメラトニン(睡眠ホルモン)やコルチゾール(ストレスホルモン)などの分泌は、日内変動に従っています。
-精神状態:
一日の中で精神状態や注意力、エネルギーレベルが変動することがあり、これは体内時計の影響を受けています。
-食欲と消化:
食欲や消化も時間帯によって異なり、体内時計と関連があります。
3.影響と研究:
-日内変動は、医学、生物学、心理学などの研究分野で重要な役割を果たしています。
これを理解することは、適切な医療や治療法の開発、生活リズムの最適化、睡眠障害の治療などに役立ちます。
日内変動は、体内時計の働きによる生物学的な現象であり、健康や生活スケジュールに影響を与える重要な要素です。
体内時計のリズムを理解し、適切に管理することは、生活の質を向上させる上で役立ちます。
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