全国で開催中の学会用ポスターの規格に対応しております。

熱傷ショック

読み方:ネッショウショック

English:BurnShock

学会ポスター使用頻度:C

熱傷ショック(BurnShock)は、熱傷によって引き起こされる重要な生理学的反応で、体が大きな面積の皮膚や組織の損傷に対応する試みとして現れます。
熱傷ショックは、熱傷の深さと範囲に応じて異なる程度で発生し、その重要性から速やかな治療が必要です。
以下に熱傷ショックについて詳しく説明します。

主な特徴:

1.**炎症反応**:
熱傷が発生すると、炎症反応が始まります。
損傷部位周辺の血管が拡張し、炎症細胞(白血球など)が集まって傷ついた組織を修復しようとします。
この炎症反応によって、熱傷部位が赤く、腫れ、痛み、熱感を伴うことがあります。

2.**血管の拡張**:
熱傷に対する体の反応の一部として、血管が拡張します。
これにより、血液の流れが増加し、酸素と栄養素が傷ついた組織に供給されます。

3.**血漿の漏出**:
熱傷によって毛細血管の壁が損傷し、血漿(血液中の液体部分)が血管から漏れ出すことがあります。
これにより、血漿が周囲の組織に浸透し、浮腫(組織の腫れ)が生じます。

4.**体液の喪失**:
重度の熱傷において、体内の水分や電解質が失われることがあります。
このため、脱水症状が発生し、循環ショック(血圧の低下など)が生じる可能性が高まります。

5.**代謝の増加**:
熱傷によって代謝率が増加し、体温が上昇することがあります。
これは、体が傷ついた組織を修復しようとする代謝反応の一部です。

治療:

熱傷ショックの治療は、熱傷の深さと範囲に応じて異なりますが、一般的なアプローチには以下の要素が含まれます:

1.**生命維持措置**:
重度の熱傷の場合、循環ショックを管理し、呼吸状態を確保するために生命維持措置が必要です。

2.**脱水症状の管理**:
失われた体液と電解質を補給するため、経口または点滴による水分補給が行われます。

3.**局所治療**:
熱傷部位は清潔に保たれ、適切な包帯や軟膏が使用されて感染を予防し、傷ついた皮膚を保護します。

4.**栄養サポート**:
栄養不良を防ぐため、高カロリーの栄養補助食品が投与されることがあります。

5.**痛み管理**:
疼痛(痛み)の管理が重要で、鎮痛剤が使用されます。

熱傷ショックは、熱傷を早期に診断し、適切に処置することが重要です。
未処置の熱傷ショックは致命的な状態に進展する可能性があるため、医療専門家の指導の下で治療を受けることが不可欠です。

50音・アルファベット・数字の頭文字から他の用語を探す

全用語もしくはお調べになりたい用語の「頭文字」からお探しください。

用語集のTOPへ戻る