学会ポスター用語解説
> 熱傷熱傷
読み方:ネッショウ
English:burn
学会ポスター使用頻度:A
熱傷(ねつしょう)は、体が高温や火、熱い液体、蒸気、紫外線などの熱源にさらされた結果、組織に損傷を与える外傷です。
熱傷はその重症度に応じて軽度から非常に深刻なものまでさまざまな種類があり、適切な処置が重要です。
以下に、熱傷についての詳細な解説を提供します:
1.熱傷の種類:
-一次熱傷(熱傷):
熱源によって直接組織が損傷するもので、熱い物体や液体、火などにさらされることにより発生します。
-二次熱傷(熱傷による感染):
一次熱傷によって皮膚が損傷し、その後細菌感染が起こることによって発生します。
-三次熱傷(混合熱傷):
熱と化学物質の組み合わせにより発生し、特に化学物質による皮膚への損傷を伴います。
2.熱傷の重症度:
-熱傷は一次的な治療や深さによって分類されます:
-一次度熱傷(浅い熱傷):
皮膚の表層だけが損傷し、通常痛みや腫れがありますが、傷口は赤く、治癒が早いことが多い。
-二次度熱傷(部分的な皮膚損傷):
一部の皮膚層が損傷し、水ぶくれや痛みが現れます。
-三次度熱傷(全層皮膚損傷):
すべての皮膚層が損傷し、傷口は白く、感覚がないことがあります。
3.熱傷の治療:
-熱傷の治療は、その深さと広がりに応じて異なりますが、一般的な治療原則には以下が含まれます:
-クールダウン:
熱傷部位を冷たい流水で冷却し、熱源を取り除く。
-清潔保持:
熱傷部位を清潔に保ち、感染を予防する。
-病院治療:
重度の熱傷は専門医の治療が必要で、皮膚移植や外科的な処置が行われることがあります。
4.合併症:
-熱傷の合併症には感染症、瘢痕、肥厚、機能障害、難治性潰瘍などが含まれます。
特に深度のある熱傷は、後遺症が残りやすいです。
5.予防:
-熱傷の予防には、適切な注意と安全対策が重要です。
特に、子供や高齢者、認知症患者への監視が必要です。
熱傷は痛みと合併症のリスクを伴う重篤な状態であるため、早期の診断と適切な治療が不可欠です。
熱源からの適切な遠ざけ方や応急処置の知識は、熱傷を予防し、処置するために役立ちます。
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