学会ポスター用語解説
> 内瘻内瘻
読み方:ナイロウ
English:Internal fistura
学会ポスター使用頻度:D
内瘻(ないろう、英:Fistula)は、医学的な用語で、異なる器官や組織、あるいは体腔同士を非正常な経路でつなげる管状の結合を指します。内瘻は異常な開口部や通路であり、通常は疾患や外傷によって引き起こされます。以下に内瘻の主な種類と一般的な原因を説明します。
1.腸間瘻(EnterocutaneousFistula):
-腸管と皮膚表面とが非正常につながってしまう状態です。これは、外傷、手術、炎症性腸疾患(例:クローン病)、悪性腫瘍、腸閉塞などが原因となることがあります。
2.尿道瘻(UrethrovaginalFistula、RectovaginalFistulaなど):
-泌尿器系と膣、直腸などの器官との非正常な結合を指します。これは通常、外科手術、分娩合併症、感染症、悪性腫瘍などによって引き起こされます。
3.骨折瘻(OroantralFistula):
-口腔内と上顎洞(鼻腔に通じる空間)との間に非正常な通路ができる状態です。通常、抜歯などの口腔手術に関連して発生します。
4.肛門瘻(AnalFistula):
-直腸と皮膚の間に非正常な通路ができる状態で、通常は肛門周囲膿瘍の合併症として発生します。
内瘻はしばしば不快な症状を引き起こし、感染症や体内の異常な物質の漏出などの問題を引き起こすことがあります。治療は内瘻の原因となる疾患や損傷に応じて異なりますが、外科手術が必要なことが多いです。患者の症状や状態に合わせて適切な治療計画を立てるために、医師との相談が非常に重要です。
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