学会ポスター用語解説
> 毛包炎毛包炎
読み方:モウホウエン
English:Folliculitis
学会ポスター使用頻度:C
毛包炎(Folliculitis)は、毛包(髪の根元にある小さな穴)周りの皮膚に炎症が生じる疾患です。
通常、毛包は髪の成長を支える構造であり、毛包周囲には皮脂腺も存在します。
毛包炎は、毛包周囲に細菌、真菌、ウイルスなどの微生物が感染し、炎症を引き起こすことで発症します。
以下は、毛包炎に関する詳細な情報です:
1.原因:
-毛包炎の主な原因は、通常、細菌である「セイヨウブドウ球菌」や「ストレプトコッカス」が感染することです。
他にも真菌やウイルスが原因となることがあります。
感染は通常、毛包周りの小さな傷やかゆみから入り込むことがあります。
2.症状:
-毛包炎の症状には以下が含まれます:
-皮膚の赤み
-発疹や小さな膿疱(膿がたまった小さな隆起)
-かゆみや痛み
-皮膚のほてり感
-膿や分泌物の排出
3.診断:
-医師は、症状や皮膚の外観を基に毛包炎を診断します。
症状が重度である場合や慢性的な場合、患部から試料を採取して微生物学的検査を行うことがあります。
4.治療:
-毛包炎の治療には、感染の程度に応じて以下のような方法があります:
-軽度の場合:抗生物質入りの外用クリームや軟膏を塗布することがあります。
-重度の場合:抗生物質の経口投与が必要な場合があります。
また、膿を排除するために膿瘍(膿がたまった袋)のドレナージが行われることもあります。
5.予防:
-毛包炎を予防するためには、清潔な皮膚を保ち、かゆみを掻かないように注意することが大切です。
また、感染源となりうる共用のタオルや洗面具を避けることも予防に役立ちます。
毛包炎は通常軽度で自己制御できるが、感染が広がることや慢性化することもあるため、症状が続く場合は医師の診察を受けることが重要です。
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