学会ポスター用語解説
> モロー反射モロー反射
読み方:モローハンシャ
English:Moro reflex
学会ポスター使用頻度:B
モロー反射(Mororeflex)は、新生児や乳児に見られる神経学的な反射動作の一つです。
この反射は、新生児が生後数週間から数か月の間に発現し、通常は生後4?6か月の間に消失します。
モロー反射は、特定の刺激に対する反応として知られており、以下にその特徴と意義を解説します。
モロー反射の特徴:
1.開始位置:
-モロー反射は、新生児が仰向けに寝た状態で、腕と脚を体の中央に寄せた状態から始まります。
2.刺激:
-この反射が発生する刺激は、新生児の頭部が急に前方に傾いたり、支えが外れたりすることです。
例えば、新生児を寝かせている布団やベッドが急に傾いた場合などです。
3.反応:
-刺激が発生すると、新生児は両腕を広げ、指を広げた手のポーズをとり、それに続いて腕を再び中央に寄せます。
この際、新生児は泣き声を上げることもあります。
モロー反射の意義:
モロー反射は、新生児期における神経系の発達段階を示すものであり、いくつかの重要な目的があります。
1.生存戦略:
-モロー反射は、新生児が突然の刺激や落下から身を守るための生存戦略の一部と考えられています。
急な刺激に対する反応を通じて、新生児は自己保護を試みます。
2.神経系の発達:
-モロー反射は、新生児の神経系が正常に発達していることを示す指標の一つです。
この反射が発現し、次第に消失することは、神経系の成熟と調整が進行している証拠とされます。
3.親子の結びつき:
-モロー反射に対する親の適切な対応は、赤ちゃんと親の結びつきを強化する重要な要素となります。
親が赤ちゃんに対して安心感と支持を提供することで、赤ちゃんはストレスを軽減し、感情的な安定を促進します。
モロー反射は新生児の生理的な反応であり、通常の発育段階に含まれます。
しかし、特定の状況や問題がある場合、モロー反射が遅れたり、過剰に強い場合には、医師や小児科医に相談することが重要です。
医療専門家は、赤ちゃんの発達を適切に監視し、必要に応じてアドバイスや支援を提供します。
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