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強直

読み方:キョウチョク

English:ankylosis

学会ポスター使用頻度:C

「強直」(Spasticity)は、神経系の異常によって筋肉の不随意な収縮が引き起こされ、筋肉が硬直し、コントロールしにくくなる症状を指します。
この症状は主に中枢神経系の障害に関連しており、神経損傷や神経変性疾患などが原因となります。
以下に、強直の主な特徴と原因、そして管理方法について解説します:

強直の特徴:
-筋肉の硬直:
強直では、特に四肢の筋肉が硬直し、常に緊張しているように感じられます。
これにより、関節が曲げやすくなり、運動が制限されます。
-運動の制約:
強直は通常、筋肉の不随意な収縮により、正確な運動が制約されることを伴います。
例えば、手の細かい動きや歩行などが困難になることがあります。
-痛み:
強直が持続すると、筋肉や関節に痛みが生じることがあります。
-反射の亢進:
強直には反射が亢進することがあり、触れると筋肉が反応しやすくなります。

強直の原因:
強直は、中枢神経系に障害がある場合に生じることが多いです。
以下は、強直の主な原因と関連する疾患や状態のいくつかです:

1.脳性麻痺(CerebralPalsy):
出生時や幼少期の脳損傷によって引き起こされ、強直性症状を示すことがあります。

2.脊髄損傷:
脊髄損傷によって、神経信号の伝達が障害され、強直が生じることがあります。

3.多発性硬化症(MultipleSclerosis,MS):
MSは中枢神経系を攻撃する自己免疫疾患で、筋肉の強直が生じることがあります。

4.脳卒中(Stroke):
脳卒中によって脳に損傷が生じた場合、筋肉の制御が劣化し、強直が生じることがあります。

5.神経変性疾患:
アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病など、神経変性疾患は強直を引き起こすことがあります。

強直の管理:
強直の管理には、症状の軽減や患者の生活品質の向上を目指すためのアプローチが含まれます。
管理方法は個人によって異なりますが、以下は一般的なアプローチの一例です:
-物理療法:
物理療法士によるエクササイズやストレッチング、マッサージが行われ、筋肉の緊張を緩和し、関節の可動域を向上させるのに役立ちます。

-薬物療法:
筋弛緩剤や抗てんかん薬などの薬物が、筋肉の緊張を軽減するのに使用されます。

-手術:
重度の強直症状がある場合、手術が必要なことがあります。
手術は神経の切断や脊髄調節装置の埋め込みなどを含むことがあります。

-補助具:
キャニングデバイス、歩行器、車椅子などの補助具が、日常生活の支援に役立つことがあります。

強直は多くの場合、継続的な治療やリハビリテーションが必要となります。
治療計画は患者の状態や病歴に合わせて個別に設定され、専門医師やリハビリテーション専門家の指導のもとで行われます。

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