学会ポスター用語解説
> 局麻局麻
読み方:キョクマ
English:local anesthesia
学会ポスター使用頻度:C
局麻(LocalAnesthesia)は、局所的な麻酔効果をもたらす薬物を使用して、特定の部位や領域を無痛にする医療プロシージャです。
局麻は局所麻酔剤を用いて行われ、手術、治療、検査、疼痛管理など、さまざまな医療用途で利用されます。
以下に、局麻に関する詳細な解説を提供します。
局麻の主な特徴:
1.無痛化:
局麻を用いることで、処置や手術を行う部位や周辺の組織が無痛になります。
患者はその部位に対して痛みを感じません。
2.意識は保たれる:
局麻は主に局所的な麻酔効果をもたらすため、患者の意識は保たれ、全身麻酔のような意識喪失はありません。
患者は通常、処置や手術の進行を認識できます。
3.安全性:
適切に使用される限り、局麻は一般的に安全で、重大な副作用はまれです。
ただし、アレルギー反応や感染症リスクなど、注意すべき点もあります。
局麻の用途:
-手術:
局麻は小さな手術から大規模な手術まで、さまざまな種類の手術で使用されます。
例えば、皮膚手術、形成外科手術、腹部手術、眼科手術、歯科手術などがあります。
-治療:
慢性的な疼痛症状の管理や、神経ブロックを使用した神経障害の治療に局麻が利用されます。
-検査:
局麻は一部の内視鏡検査や生検、骨髄吸引、関節液採取などの検査プロシージャで痛みを軽減するために使用されます。
-分娩:
分娩の際に痛みを軽減するために、脊髄麻酔や硬膜外麻酔が使用されます。
局麻薬物:
局麻に使用される薬物は、局所麻酔剤と呼ばれます。
一般的な局麻薬物には以下のようなものがあります:
-リドカイン(Lidocaine)
-プロカイン(Procaine)
-ブピバカイン(Bupivacaine)
-ロピバカイン(Ropivacaine)
これらの薬物は局所麻酔効果をもたらし、神経の興奮を抑制し、痛みの伝達をブロックします。
局麻のリスクと注意点:
局麻は一般的に安全ですが、以下の点に留意する必要があります:
-アレルギー反応:
患者が局麻薬に対してアレルギー反応を示すことがあるため、医師に過去のアレルギー歴を報告する必要があります。
-過剰投与:
適切な量の局麻薬を使用しないと、過剰投与による神経障害が発生する可能性があります。
-感染リスク:
局麻を行う際には感染リスクを最小限に抑えるために、清潔な環境で行う必要があります。
局麻は、多くの医療プロシージャにおいて不可欠なツールであり、患者の痛みを軽減し、安全かつ効果的な医療を提供するために広く使用されています。
局麻の使用に関する詳細は、専門の医師や麻酔科医との相談が重要です。
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