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クラスプ

読み方:クラスプ

English:clasp

学会ポスター使用頻度:C

「クラスプ」は、歯科補綴学の分野で特に部分床義歯(部分入れ歯)に関連する重要な構成要素です。
部分床義歯は、一部の歯が欠損している場合に、欠損した歯を置き換えるために使用される歯科補綴物です。
クラスプは、部分床義歯を周囲の自然歯にしっかりと保持するための構造要素であり、以下にその詳細を解説します。

**クラスプの構造と機能:
**
1.**材料**:
-クラスプは通常、金属合金(ステンレススチール、クロムコバルト、チタンなど)から作られます。
これらの金属は、耐食性と強度があり、口内で長期間使用するのに適しています。

2.**形状**:
-クラスプは、クローズドクラスプ(closedclasp)またはオープンクラスプ(openclasp)の形状を持つことがあります。
クローズドクラスプはリング状の形状で、歯の周りを取り囲むように固定され、オープンクラスプは歯に取り付けられたアームの形状です。
適切なクラスプの形状は、患者の口内の状態に合わせて選択されます。

3.**機能**:
-クラスプの主な機能は、部分床義歯を安定させ、自然歯に対して適切な保持力を提供することです。
クラスプは自然歯の突起や歯冠に取り付けられ、義歯を引っ張る力を分散し、義歯が噛み合わせ中に安定した位置に保持されるようにします。

4.**設計**:
-クラスプの設計は、歯科技工士や歯科医によって患者の口腔状態に合わせて行われます。
適切なクラスプの位置と形状を選択し、部分床義歯全体の機能と審美性を考慮します。

5.**注意事項**:
-クラスプが適切に設計および配置されない場合、歯への負担が増加し、歯周組織への悪影響が生じる可能性があるため、専門家による適切な治療が必要です。

部分床義歯におけるクラスプは、その安定性と機能性において非常に重要です。
歯科医師や歯科技工士は、患者の個別の状態に合わせて適切なクラスプの設計と配置を行い、部分床義歯が患者にとって快適で機能的なものとなるように努力します。

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