学会ポスター用語解説
> 口すぼめ呼吸口すぼめ呼吸
読み方:クチスボメコキュウ
English:pursed-lip breathing
学会ポスター使用頻度:C
口すぼめ呼吸(口唇吹き込み法、口唇人工呼吸法)は、緊急救命措置の一部として行われる、人工呼吸の方法の一つです。
この手法は、意識がないまたは呼吸が停止している人に対して行われ、酸素供給を確保し、生命維持を支援することを目的としています。
以下に、口すぼめ呼吸の主要な要点を解説します。
口すぼめ呼吸の手順:
1.安全性確保:
-呼吸が停止している人の近くで、安全な場所で手順を行います。
周囲の危険を確認し、必要に応じて移動させます。
2.気道確保:
-意識がない場合、まず気道を確保します。
頭をわずかに仰け反らせ、顎を上げて舌が喉を塞がないようにします。
3.呼吸確認:
-患者の胸を観察して、正確な呼吸の有無を確認します。
胸の上下運動や呼吸音を注意深く確認します。
4.呼吸が停止している場合:
-呼吸が停止している場合、呼吸を開始する必要があります。
5.口すぼめ呼吸の実施:
-まず、救命者は被救助者の鼻と口を閉じ、1つの手で顎を持ち上げます。
-次に、救命者は深く息を吸い込み、被救助者の口に息を吹き込みます。
通常、2秒程度で息を吹き込むと効果的です。
吹き込む際、被救助者の胸が上がるのを確認します。
-吹き込んだ後、救命者は息を抜いて被救助者の胸が沈むのを待ちます。
-吹き込みと吸い込みを交互に繰り返し、1分間に約10?12回の呼吸を行います。
6.心臓マッサージとの交互:
-口すぼめ呼吸と心臓マッサージを交互に行い、心臓と呼吸のサイクルを模倣します。
7.救急医療の要請:
-呼吸停止が続く場合、救急医療の要請が重要です。
専門的な医療チームが到着するまで、救命処置を続けます。
口すぼめ呼吸は、心肺蘇生(CPR)の一部として使用され、突然の呼吸停止や酸素不足の状況で生命を支えるために非常に重要です。
しかし、正確な手順が必要であり、CPRトレーニングを受けたり、医療専門家の指導を受けたりすることが強く推奨されます。
口すぼめ呼吸は、早期の救命措置として、意識喪失や呼吸停止の緊急状況において重要な役割を果たします。
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