学会ポスター用語解説
> 絞扼性絞扼性
読み方:コウヤクセイ
English:strangulate
学会ポスター使用頻度:C
絞扼性(Strangulation)は、組織や臓器が循環を妨げられるほど緊急に圧迫または閉塞されている状態を指します。
絞扼性の状態は通常、血流が組織や臓器に供給されなくなり、組織の壊死(壊死)や損傷を引き起こす危険性が高まります。
絞扼性は、外傷、腸の捻転、ヘルニア、血管閉塞などさまざまな状況で発生します。
以下に、絞扼性の一般的な原因と状況について詳しく解説します。
絞扼性の原因:
1.ヘルニア:
腹部の内臓が腹壁の弱点を通じて突出し、血流が制限されることがあります。
特に腹股沢ヘルニア(inguinalhernia)や疝痛ヘルニア(strangulatedhernia)は絞扼性の原因となります。
2.腸の捻転:
腸が回転し、血管が圧迫されて血流が遮断されることがあります。
これは急性腹痛を引き起こす緊急の状態です。
3.腸閉塞:
腸内の内容物が通過できないため、腸管が膨張し、血管が圧迫されることがあります。
これは緊急の医療介入を必要とします。
4.血管閉塞:
血管内の血流が停止することがあり、特に動脈や静脈の閉塞が絞扼性の症状を引き起こします。
5.外傷:
外傷によって臓器や血管が圧迫されたり、断裂したりすることがあり、これが絞扼性の原因となります。
絞扼性の症状:
絞扼性の症状は、閉塞された組織や臓器に依存しますが、一般的な症状には以下が含まれます。
1.強い疼痛
2.腫れ
3.色素の変化(皮膚が青白くなることがあります)
4.意識障害や血圧の低下(重度の場合)
治療:
絞扼性は緊急の医療介入を必要とする状態であり、治療は状況に応じて異なります。
一般的には以下のようなアプローチが採られます。
1.手術:
絞扼性の原因に応じて、外科的手術が行われます。
手術によって組織や臓器の循環が回復させられることが目指されます。
2.循環のサポート:
患者の血圧や循環が不安定な場合、循環のサポートが必要となります。
3.痛み管理:
強い疼痛があるため、適切な鎮痛薬が投与されることがあります。
絞扼性は臓器や組織の壊死や損傷を引き起こす可能性があるため、早期の診断と治療が不可欠です。
症状が出現した場合、緊急医療施設を受診することが重要です。
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