学会ポスター用語解説
> 口腔評価OHAT口腔評価OHAT
読み方:コウクウヒョウカオーハット
English:oral health assessment tool
学会ポスター使用頻度:C
口腔評価OHAT(OralHealthAssessmentTool)は、高齢者や認知症患者など、特別なケアが必要な人々の口腔健康を評価するための簡易的なツールです。
OHATは、口腔健康の問題を早期に発見し、予防的な措置を講じるために医療・介護のプロフェッショナルによって使用されます。
以下に、OHATの主要な要素と使用方法について詳しく解説します。
OHATの主要な要素:
OHATは、口腔評価を行うために次の4つの主要な要素から成り立っています。
1.口唇の評価(Lips):
-口唇の健康状態を評価します。
-乾燥、ひび割れ、発疹などの異常を検出します。
-口角炎(口角の炎症)の有無を確認します。
2.口腔内の評価(OralCavity):
-口腔内の健康状態を評価します。
-歯、歯茎、舌、口蓋、扁桃腺などの異常を検出します。
-良性腫瘍、口内炎、歯周病、口内乾燥症状などを確認します。
3.歯の評価(Teeth):
-歯の数、健康状態、欠損、歯周病などを評価します。
-虫歯、歯垢、歯石の有無を確認します。
4.歯周組織の評価(Gums):
-歯茎の状態、腫れ、出血、色の異常などを評価します。
-歯茎の炎症や歯周病の有無を確認します。
OHATの使用方法:
OHATは、簡単なプロトコルに基づいて口腔評価を行います。
以下は一般的な手順です。
1.準備:
クリニックや介護施設でOHATを実施する前に、必要な道具や器具を用意します。
これには手袋、懐中電灯、鏡、タングスクレーパー(舌クレーパー)、口腔鏡などが含まれます。
2.患者の情報収集:
患者の医療歴や口腔関連の問題について情報を収集します。
3.口唇の評価:
口唇を観察し、異常がある場合は記録します。
4.口腔内の評価:
口腔内を検査し、異常があるかどうかを記録します。
舌や口蓋の健康状態も確認します。
5.歯の評価:
歯の数、状態、虫歯、歯垢、歯石などを評価し、記録します。
6.歯周組織の評価:
歯茎や歯肉の状態を検査し、出血、炎症、腫れなどを記録します。
7.評価の文書化:
評価結果を適切な文書に記録し、患者の記録として保持します。
OHATは、口腔健康の変化を追跡し、早期の問題を特定して対処するのに役立つツールです。
特に高齢者や口腔ケアが必要な人々に対して、口腔健康を維持するための重要な手法となります。
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