学会ポスター用語解説
> 混濁尿混濁尿
読み方:コンダクニョウ
English:cloudy urine
学会ポスター使用頻度:B
「混濁尿」(turbidurine)は、尿が通常の透明度を持たず、濁っている状態を指します。
通常、健康な人の尿は透明または淡い黄色であり、尿の濁りは通常は存在しません。
しかし、さまざまな要因によって尿が混濁することがあります。
以下に、混濁尿に関する主な要因とその解説を示します:
1.飲食物の影響:
-食事や飲み物の摂取によって尿が一時的に混濁することがあります。
特に飲酒後や食事後、食物の成分が尿に排泄されることがあり、尿の濁りを引き起こすことがあります。
例えば、アスパラガス、ビタミンB群、カフェイン、酸素分解産物などが尿の色や濁りに影響を与えることがあります。
2.腎臓や尿路の疾患:
-腎臓や尿路に疾患が存在する場合、尿が濁ることがあります。
例えば、尿路感染症、腎臓結石、腎臓炎、膀胱炎などが混濁尿の原因となります。
これらの疾患は通常、他の症状とともに現れます。
3.薬物の摂取:
-一部の薬物やサプリメントは、尿の濁りを引き起こす可能性があります。
特に抗生物質やビタミンCの大量摂取は、尿の濁りをもたらすことがあります。
4.膀胱内の粘液や細菌:
-膀胱内に細菌が存在したり、膀胱壁に粘液が付着したりすることが、尿の濁りを引き起こすことがあります。
これは通常、膀胱感染症や膀胱炎に関連しています。
5.その他の要因:
-尿の濁りは、一時的な状態から重要な疾患に関連するものまで、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。
そのため、濁った尿が持続する場合や他の症状と結びつく場合は、医師に相談することが重要です。
混濁尿は、病気や疾患の兆候として示唆されることがあるため、健康に関する問題を認識するために、注意深い評価が必要です。
専門医の指導を受け、必要な検査を受けることで、濁った尿の原因を特定し、適切な治療を行うことができます。
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