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起立性低血圧

読み方:キリツセイテイケツアツ

English:orthostatic hypotension

学会ポスター使用頻度:B

起立性低血圧(OrthostaticHypotension)は、立ち上がる際に血圧が急激に低下する症状を指します。
通常、血圧は体位の変化に応じて調節され、立ち上がるときに若干上昇します。
しかし、起立性低血圧の場合、この調節がうまくいかず、血圧が低下してしまいます。
これにより、脳に不足する血液供給が起こり、めまい、失神、軽度の認知障害などの症状が引き起こることがあります。

**起立性低血圧の症状**:
起立性低血圧は、立ち上がるときに以下のような症状を引き起こすことがあります:

1.**めまい**:
立ち上がると急激なめまいが起こり、視界が暗くなることがあります。
2.**失神**:
重度の低血圧の場合、失神(意識喪失)が発生することがあります。
3.**ふらつき感**:
歩行時にバランスを保つのが難しく、ふらつき感を覚えることがあります。
4.**嘔吐**:
低血圧によるめまいや不快感が吐き気を引き起こすことがあります。
5.**倦怠感**:
立ち上がること自体がエネルギーを消耗し、倦怠感が生じることがあります。

**起立性低血圧の原因**:
起立性低血圧は、以下のような原因に関連しています:

1.**自律神経障害**:
自律神経が体位変化に適切に対応できない場合、血圧の調節が失われます。
この自律神経障害は糖尿病やパーキンソン病などの疾患と関連していることがあります。

2.**血容量の不足**:
血液量が不足している場合、血圧が低下しやすくなります。
脱水、貧血、心臓疾患などが血容量の低下を引き起こす要因です。

3.**高齢**:
老化に伴い、自律神経の調節能力が低下し、起立性低血圧のリスクが高まります。

4.**特定の薬物**:
一部の薬物(抗高血圧薬、抗うつ薬、利尿薬など)は、血圧を低下させる副作用を持つことがあります。

**起立性低血圧の管理**:
起立性低血圧の管理には以下のアプローチが含まれます:

1.**水分摂取**:
十分な水分を摂ることが重要です。
脱水を予防し、血液容量を維持します。

2.**塩分摂取**:
塩分を摂ることで、体内の液体バランスを調節し、血圧を上げるのに役立ちます。

3.**ゆっくり立ち上がる**:
立ち上がる際には急いで行わず、ゆっくりと体位を変えることで、血圧の急激な低下を防ぎます。

4.**薬物療法**:
一部の症例では、医師が特定の薬物を処方することがあります。
例えば、抗低血圧薬や自律神経調整薬が使用されます。

5.**圧迫ストッキング**:
圧迫ストッキングを使用することで、血液の流れを改善し、低血圧の症状を軽減することができます。

起立性低血圧の症状が持続する場合、医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
自己管理と医療プロフェッショナルのサポートを組み合わせて、症状の管理を行いましょう。

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