学会ポスター用語解説
> 下垂足下垂足
読み方:カスイソク
English:drop foot
学会ポスター使用頻度:C
下垂足(さげあし、DropFoot)は、足の関節や筋肉、神経の問題によって引き起こされる歩行障害の一種です。
この状態では、足首が正常に持ち上がらず、足が下に垂れ下がるため、足の裏を地面に引きずるような歩行姿勢が特徴です。
下垂足はさまざまな原因によって引き起こされる可能性があります。
以下に、下垂足に関する詳細な解説を提供します:
下垂足の主な原因:
1.神経損傷:
下垂足の最も一般的な原因の一つは、足関連の神経の損傷です。
特に、坐骨神経や腓骨神経が損傷した場合、足首の持ち上げ機能が低下し、下垂足が発生することがあります。
神経損傷は外傷、神経障害、糖尿病などによって引き起こされることがあります。
2.筋肉の弱点:
下垂足は、足を持ち上げるための筋肉である腓腹筋(peronealmuscles)の弱点に起因することもあります。
これらの筋肉が弱いと、足首の伸展(持ち上げ)が難しくなります。
3.脳卒中:
脳卒中や脳の神経系の障害は、下垂足の原因となることがあります。
脳の損傷によって、足の筋肉を適切に制御できなくなることがあります。
4.脊髄損傷:
脊髄損傷は、足の筋肉や神経に影響を及ぼすことがあり、下垂足を引き起こす原因となります。
下垂足の症状:
-足首を上げることが難しく、足が地面に引きずられる
-歩行時に足を高く持ち上げず、足を引きずって歩く
-足首の過伸展(足の甲が上に曲がりすぎること)や、足首が内側に傾くことがある
下垂足の治療:
下垂足の治療は、原因に応じて異なりますが、一般的な治療法には以下が含まれます:
1.物理療法:
筋力トレーニングやストレッチングを行い、足関連の筋肉の強化を図ることがあります。
2.装具:
下垂足の症状を軽減するために、足関連の装具や足首ブレースを使用することがあります。
3.神経治療:
神経に関連する問題が原因の場合、神経治療が行われることがあります。
4.手術:
重度の下垂足の場合、手術が必要なことがあります。
手術の種類は、病状によって異なります。
下垂足の治療計画は個人に合わせてカスタマイズされるべきであり、医師やリハビリテーション専門家と協力して適切な治療法を選択することが重要です。
早期の治療と適切な管理は、患者の生活の質を向上させ、歩行能力を改善するのに役立ちます。
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