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観念運動失行

読み方:カンネンウンドウシッコウ

English:ideomotor apraxia

学会ポスター使用頻度:D

観念運動失行(ideomotorapraxia)は、脳の障害によって生じる運動障害の一つです。
この症状は、患者が物体を使用したり、特定の手順を実行する能力に影響を与えます。
観念運動失行は主に前頭葉や頭頂葉の損傷に関連しており、脳の意図を実際の運動に変換する能力に問題があることを特徴とします。

観念運動失行に関する主要な特徴と情報は以下の通りです:

1.運動プランの実行の障害:
観念運動失行の患者は、特定の運動や手順を計画し、それを遂行する能力に問題を抱えています。
例えば、毛筆で字を書く、歯を磨く、スプーンで食事をするといった日常の動作が難しいことがあります。

2.手の失調:
患者は、手の動きや操作に関してコーディネーションの問題を抱えており、手の指示に従うことが難しいことがあります。
物体を持ち上げる、ボタンを留める、ドアを開けるなど、手を使う動作に影響を及ぼします。

3.運動のシーケンシングの障害:
運動や手順を順序通りに実行することが難しいため、一連の動作を正確に実行するのが難しいことがあります。
たとえば、着替える過程で服を逆に着てしまうことがあります。

4.物体の使用の問題:
患者は、物体を適切に使用する方法について困難さを抱えます。
例えば、スプーンを使って食事をする際、適切な方法で食事を取ることが難しいことがあります。

5.日常生活に影響:
観念運動失行は、日常生活に大きな制約をもたらすことがあり、自己介護や日常の生活動作に支障をきたすことがあります。

6.脳の損傷によるもの:
観念運動失行は、主に前頭葉や頭頂葉の損傷に関連しており、脳の特定の領域に障害があることが原因とされています。
この障害は、脳損傷、脳卒中、脳腫瘍、神経変性疾患などの状態によって引き起こされることがあります。

観念運動失行の治療は、主にリハビリテーションや物理療法に焦点を当てて行われます。
リハビリテーションプログラムは、運動や手順の再学習、コーディネーションの向上、日常生活のスキルの回復を支援します。
また、個々の症例に応じて言語療法や作業療法も導入されることがあります。

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