読み方：カンケツセイハコウ

English：Intermittent claudication

学会ポスター使用頻度：D

間欠性跛行（IntermittentClaudication）は、主に下肢に発生する痛みや不快感の症状で、通常は動くことによって引き起こされます。
これは、下肢の動脈に血液供給が不足している場合に発生する病態です。
以下に、間欠性跛行の主な特徴と原因について解説します：

主な特徴:
1.下肢の疼痛:
間欠性跛行の主要な症状は、下肢（通常は大腿部やふくらはぎ）に疼痛や痛みが生じることです。
この疼痛は通常、歩行などの活動を開始すると現れ、休息すると症状が改善します。

2.跛行:
症状が悪化すると、患者は歩行の際に痛みを和らげるためにしばしば休憩を取る必要があり、これが「跛行」（claudication）の特徴です。

3.痛みの範囲:
痛みの程度や範囲は個人によって異なります。
一部の人は短い距離で症状が発生し、他の人は長い距離を歩いても痛みを感じないことがあります。

原因:
間欠性跛行の主要な原因は、下肢の動脈供給不足です。
これは通常、以下のいくつかの病態によって引き起こされます：
1.動脈硬化症（Atherosclerosis）:
最も一般的な原因の1つで、動脈内にコレステロールやその他の脂質が蓄積し、動脈の内壁にプラークを形成します。
これにより、動脈が狭窄し、血液供給が不足することがあります。

2.血栓（Thrombosis）:
血栓が下肢の動脈に詰まることで、血流が阻害されることがあります。

3.血管炎（Vasculitis）:
炎症性の疾患によって引き起こされ、動脈の壁が損傷し、狭窄や閉塞が生じることがあります。

4.下肢の動脈閉塞:
下肢の動脈自体が閉塞することがあり、血流が妨げられます。

治療:
間欠性跛行の治療目標は、症状の軽減、疼痛の管理、および患者の生活の質を向上させることです。
治療オプションには以下が含まれます：

1.生活様式の改善:
喫煙の中止、適度な運動、健康的な食事、高血圧や高コレステロールの管理など、生活様式の改善が重要です。

2.薬物療法:
血圧降下薬、抗血小板薬、コレステロール降下薬などが使用されることがあります。

3.外科的治療:
進行した症状を治療するために、動脈バイパス手術や血管形成術が検討されることがあります。

4.リハビリテーション:
物理療法やリハビリテーションプログラムは、症状の管理と生活の質の向上に役立つことがあります。

間欠性跛行は進行性の疾患であるため、早期の診断と治療が重要です。
適切な治療プランを作成し、医師の指導の下で管理することで、症状を軽減し、生活の質を向上させることができます。