学会ポスター用語解説
> カンガルーケアカンガルーケア
読み方:カンガルーケア
English:kangaroo care
学会ポスター使用頻度:A
カンガルーケア(KangarooCare)は、新生児や早産児のケアに使用される特別な肌対肌のケア方法です。
このアプローチは、乳児科医療やNICU(NeonatalIntensiveCareUnit)などで広く採用されており、早産児や低出生体重児の発育と発達をサポートし、親子の結びつきを強化するのに役立ちます。
以下に、カンガルーケアの主要な特徴と利点を解説します:
1.肌対肌接触:
-カンガルーケアは、親(通常は母親)と乳児が裸の胸部から胸部で密接な肌対肌接触を持つことを特徴とします。
乳児は親の胸に抱かれ、親の体温と心拍音を感じることができます。
2.保温効果:
-カンガルーケアは、早産児や低出生体重児にとって非常に重要な保温効果があります。
親の体温が乳児を暖かく保護し、体温を一定に維持するのに役立ちます。
3.呼吸と心拍数の安定:
-カンガルーケアは、乳児の呼吸と心拍数を安定させる助けになります。
親との密接な接触によって、乳児の生理学的な反応が改善し、ストレスが軽減されます。
4.母親と乳児の結びつき:
-カンガルーケアは、母親と乳児の結びつきを促進します。
親が積極的に乳児を抱きしめ、言葉や触れ合いを通じてコミュニケーションを取ることができます。
5.授乳を促進:
-カンガルーケアは、母親が乳児を授乳する際にも役立ちます。
乳児は母親の胸に近く、授乳が容易になります。
この方法は母乳栄養を促進し、乳児の成長に寄与します。
6.早産児の発育と発達:
-カンガルーケアは、早産児の発育と発達を支援し、長期的な健康に良い影響を与えるとされています。
特に早産児の脳の発達に対して有益です。
カンガルーケアは、新生児医療の一環として提供され、医療スタッフの指導の下で行われます。
親が積極的に参加し、乳児との愛情豊かな接触を通じて支えることが重要です。
このアプローチは、乳児の健康と親子の絆を強化するために広く支持されています。
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