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陥没呼吸

読み方:カンボツコキュウ

English:retractive breathing

学会ポスター使用頻度:B

陥没呼吸(ParadoxicalBreathing)は、通常の呼吸とは異なる呼吸パターンの一つであり、呼吸運動の異常によって特徴づけられます。
陥没呼吸では、呼吸運動が不規則で逆方向に動くことがあり、通常は肺が膨らむべきところが収縮し、収縮すべきところが膨らむことがあります。
この異常な呼吸パターンは、通常、呼吸筋の障害や神経系の問題に関連して発生します。
以下に陥没呼吸に関する詳細を解説します:

**主な特徴**:
-**胸郭と腹部の逆方向への運動**:
陥没呼吸では、通常の呼吸とは逆方向に胸郭(胸部)と腹部(腹部)が動きます。
通常、呼吸の際には吸気時に胸郭が膨らみ、腹部が膨張し、呼気時には逆の動きをしますが、陥没呼吸ではこれが逆転します。

**原因**:
-陥没呼吸は、通常、以下の状況や疾患に関連して発生します。
-呼吸筋の麻痺または麻痺
-脊髄損傷
-神経筋障害(例:脊髄性筋萎縮症)
-呼吸制御中枢の損傷(例:脳幹の損傷)

**症状**:
-陥没呼吸は、患者の胸郭や腹部が異常に動くことで特徴づけられます。
吸気時に胸郭が収縮し、呼気時に膨らむことがあります。
また、呼吸困難や酸素不足によるシアノーゼ(皮膚が青くなる)が現れることがあります。

**治療**:
-陥没呼吸の治療は、その原因に依存します。
治療は、基礎となる病態や障害に対処することを中心に行われます。
-例えば、呼吸筋の麻痺が原因であれば、人工呼吸器(呼吸補助装置)の使用が必要となることがあります。
-神経系の問題が原因である場合、神経学的治療やリハビリテーションが検討されることがあります。

陥没呼吸は、重篤な病態を示唆することがあるため、発見された場合は速やかに医療専門家による評価と治療が必要です。
また、原因となる疾患や障害の治療が重要です。

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