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過活動膀胱症状スコア

読み方:カカツドウボウコウショウジョウスコア

English:overactive bladder symptom score

学会ポスター使用頻度:C

「過活動膀胱症状スコア(OveractiveBladderSymptomScore,OABSS)」は、過活動膀胱症状を評価するための診断ツールです。
過活動膀胱は、頻尿(頻繁な尿意)、切迫排尿(突然の尿意で我慢できない感覚)、尿失禁(意志に関係なく尿が漏れること)、夜間頻尿(夜中に何度も起きて尿をすること)などの症状を特徴とする泌尿器系の障害です。
OABSSは、これらの症状の程度を評価し、治療効果のモニタリングに使用されます。

以下は、過活動膀胱症状スコア(OABSS)に関する詳細な解説です:

OABSSの項目:
OABSSは、以下の4つの主要な症状項目で構成されています。
それぞれの項目について、患者は症状の出現頻度を評価します。

1.頻尿(DaytimeFrequency):
通常の活動中に尿を何回もする頻度を評価します。
評価は「1回もない」から「9回以上」までのスケールで行われます。

2.切迫排尿(Urgency):
突然の尿意で我慢できない感覚(切迫排尿)がどれくらい頻繁に起こるかを評価します。
評価は「ほとんどない」から「非常に多い」までのスケールで行われます。

3.尿失禁(UrgeIncontinence):
意志に関係なく尿が漏れる(尿失禁)頻度を評価します。
評価は「ほとんどない」から「非常に多い」までのスケールで行われます。

4.夜間頻尿(Nocturia):
夜中に何度も起きて尿をする(夜間頻尿)頻度を評価します。
評価は「1回もない」から「4回以上」までのスケールで行われます。

OABSSの計算:
各項目の評価値を合計し、OABSSの総合スコアを算出します。
合計スコアは通常、0から15の範囲で示されます。
スコアが高いほど、過活動膀胱症状の重症度が高いことを示します。

OABSSの利用:
OABSSは、過活動膀胱症状を客観的に評価するための有用なツールであり、医師や医療専門家が患者の症状を理解し、治療計画を立案する際に役立ちます。
また、治療の進行をモニタリングするためにも使用されます。
過活動膀胱の治療には薬物療法、行動療法、筋筋膜性増強術、神経刺激療法などが含まれ、OABSSの評価は治療の成果を追跡するのに役立ちます。

重要なのは、OABSSは医師と患者の対話や詳細な評価と組み合わせて使用されるべきであり、過活動膀胱の症状に対する適切な治療計画を立案する際に貴重な情報源となります。

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