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痂皮

読み方:カヒ

English:crust、scab

学会ポスター使用頻度:C

痂皮(カヒ、英:scab)は、皮膚の表面にできる硬くて乾燥した塊状の組織で、通常は創傷や傷口が治癒する過程で形成されます。痂皮は、体が創傷部位を保護し、修復プロセスを支援するために形成される一時的な構造です。以下に、痂皮に関する詳細を解説します:

**痂皮の形成過程**:
1.**創傷**:
皮膚が損傷した場合、体はその部位を修復しようとします。傷口から出血がある場合、出血が止まるまで血小板が凝集し、その後炎症反応が始まります。

2.**炎症**:
創傷部位に炎症が生じ、免疫細胞や炎症性サイトカインが集まります。これにより、細菌や異物が侵入するのを防ぎ、傷口の浄化と修復が進行します。

3.**再エピセリング**:
皮膚の傷口周囲の細胞が急速に増殖し、傷口を覆う新しい組織(再エピセリウム)が形成されます。

4.**痂皮形成**:
傷口が再エピセリウムで覆われた後、体は創傷部位を保護するために痂皮を形成します。これは、再エピセリウム上に硬くて乾燥した組織が形成され、傷口を覆い、外部からの感染や刺激を防ぎます。

**痂皮の役割**:
-保護:
痂皮は傷口を外部の刺激や細菌から守り、感染を防ぎます。
-修復の支援:
痂皮は傷口の周りに新しい組織を成長させるのを助けます。
-一時的な保護:
痂皮は通常、傷口が十分に治癒するまでの一時的な保護を提供します。
その後、通常は自然に剥がれて新しい皮膚が露出します。

**痂皮のケア**:
-痂皮は通常、自然に剥がれるのを待つのが最善の方法です。
無理に剥がそうとすると、新しい皮膚が傷口を保護する前に感染する可能性があるため、慎重に取り扱う必要があります。
-痂皮が汚れたり感染した場合、医師の指導に従って適切なケアを行うことが重要です。
-傷口を清潔に保ち、適切な消毒を行うことも痂皮のケアに重要です。

痂皮は、体が創傷部位を修復し、感染を防ぐために自然に形成される重要な過程です。
一般的には、創傷が治癒するにつれて痂皮は自然に消失し、新しい皮膚が代わりに現れます。
ただし、創傷や痂皮に関する特別なケアが必要な場合は、医師や医療専門家に相談することが重要です。

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