学会ポスター用語解説
> 下部尿路機能下部尿路機能
読み方:カブニョウロキノウ
English:lower urinary tract function
学会ポスター使用頻度:C
下部尿路機能(LowerUrinaryTractFunction)は、尿が体外に排泄されるための下部尿路(膀胱、尿道、括約筋など)の正常な機能と、尿を貯蔵し排出するためのプロセスを指します。
下部尿路機能には尿の貯蔵、排尿、括約筋の調節などが含まれます。
以下に、下部尿路機能の主要な要素を解説します:
1.膀胱(Bladder):
-膀胱は尿を貯蔵する器官で、逐次膨張します。
膀胱の正常な機能は、適切な容量で尿を貯蔵し、排尿の際に適切なタイミングで尿を排出することです。
2.尿道(Urethra):
-尿道は膀胱から外部への尿の通路で、男性と女性では構造が異なります。
尿道の正常な機能は、尿の排出を制御し、尿が外部に排泄されるプロセスを調節することです。
3.括約筋(Sphincter):
-括約筋は尿道の周りに存在し、尿の排出を制御します。
外括約筋は意識的に制御できる筋肉で、排尿時に意図的に緊張させることで尿の流れを制御します。
内括約筋は無意識的に働き、尿を貯蔵するときに収縮し、排尿時に緩和します。
4.神経制御:
-下部尿路機能は神経系によって制御されます。
中枢神経系(脳や脊髄)と末梢神経が下部尿路に信号を送り、膀胱の収縮や括約筋の制御を調整します。
下部尿路の障害と疾患:
-下部尿路機能に関連する疾患や障害には、膀胱過活動症候群、膀胱の筋肉の弱さ、前立腺肥大症(男性)、尿道狭窄、神経系の障害などが含まれます。
これらの疾患や障害は、尿の貯蔵や排尿に問題を引き起こすことがあり、尿失禁や排尿障害の症状を引き起こすことがあります。
下部尿路機能の評価と治療:
-下部尿路機能の評価には、尿流速の測定、超音波検査、膀胱造影などの診断法があります。
治療は患者の症状や疾患に応じて異なりますが、薬物療法、物理療法、手術などが含まれることがあります。
正常な下部尿路機能は、尿の制御と排泄に不可欠であり、尿失禁や排尿障害などの問題がある場合は医師の診断と治療を受けることが重要です。
個々の状態に応じて、適切な治療法を提供する医療専門家の指導を受けることが大切です。
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