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プラセボ効果

読み方:プラセボコウカ

English:placeboeffect

学会ポスター使用頻度:C

プラセボ効果(PlaceboEffect)は、偽薬や偽治療が実際の治療と同様の効果を持つかのように患者の症状や疾患の改善を引き起こす現象を指します。
プラセボ効果は、主に患者の期待や信念に基づいて発生し、実際の治療効果とは無関係に症状の改善が見られることがあります。
以下に、プラセボ効果に関する詳細な解説を提供します:

1.**プラセボの定義**:
-プラセボ(Placebo)は、ラテン語で「私は喜ばせます」という意味です。
プラセボ効果は、患者に与えられた治療が実際には効果のない偽薬や偽治療である場合に現れます。

2.**プラセボ効果の発生メカニズム**:
-プラセボ効果は主に心理的な要因に関連しています。
患者が治療を受けることで、期待感や信念が高まり、自己治癒力が刺激されることがあります。
-患者は治療を受けることで症状の改善を期待し、その期待により症状が実際に改善されることがあります。
このプラセボ効果は、脳の神経伝達物質や内因性鎮痛物質の放出など生理学的なプロセスに関与していると考えられています。

3.**プラセボ効果の例**:
-偽薬の投与:実際の薬物治療とは無関係な偽の薬剤を患者に与え、患者はその薬剤に反応し、症状の改善を経験することがあります。
-ドクター・ペイシェント・エフェクト:医師や医療提供者が患者に対して期待を持ち、信頼を築くことが、患者のプラセボ効果を増強させることがあります。
-手術プラセボ:手術の際に実際には何も行わない場合、患者は手術後に痛みや症状の改善を報告することがあります。

4.**倫理的な考慮**:
-プラセボ効果を利用することは倫理的な問題を引き起こす可能性があります。
患者に対して虚偽の情報を提供することは、信頼性や治療効果の透明性に関する倫理的な問題を提起します。

5.**プラセボ効果の研究**:
-プラセボ効果は医学研究においても一般的に考慮され、新薬や治療法の効果を評価する際に、プラセボ対照試験が行われることがあります。
プラセボ対照試験では、実際の治療と偽薬(プラセボ)を比較し、治療効果を正確に評価します。

プラセボ効果は複雑で多面的な現象であり、患者の心理的な側面や期待に関連しています。
医療プロバイダーや研究者は、プラセボ効果を適切に理解し、患者への治療の透明性と倫理的な責任を考慮しながら、効果的な治療法を提供するための研究と臨床実践に取り組んでいます。

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