全国で開催中の学会用ポスターの規格に対応しております。

PEG

読み方:ペグ

English:percutaneous endoscopic gastrostomy

学会ポスター使用頻度:E

PEG(パーキュタニアスエンテロガストロステミー、PercutaneousEndoscopicGastrostomy)は、医療プロシージャであり、特に経口摂取が困難な患者に栄養や薬物を供給するための方法です。
PEGは内視鏡を使用して行われ、胃に直接チューブを挿入することによって実施されます。
以下にPEGについての詳細を説明します:
**PEGの手順**:

1.**準備**:
患者は絶食し、消化管が空になっていることを確保する必要があります。
麻酔薬が使用され、患者は意識がある状態で手術が行われます。

2.**内視鏡挿入**:
医師は内視鏡を患者の口から胃に導入し、胃の内部を観察します。
そして、胃の壁に穴を開けるための適切な位置を特定します。

3.**穴の作成**:
医師は内視鏡を使用して、胃の壁に小さな切開を行います。
この切開から胃にチューブを挿入するための通路が作成されます。

4.**チューブの挿入**:
チューブ(PEGチューブ)は内視鏡を通じて胃の内部に挿入され、胃壁を通過して体の外部に出ます。
このチューブは肌の表面に留置されます。

5.**固定**:
チューブは肌の表面で固定され、専用のフィクセーションデバイスやバンデージで保持されます。

6.**栄養・薬物供給**:
PEGチューブを介して、栄養補給や薬物の投与が行われます。
これにより、経口摂取が困難な患者に必要な栄養や薬物が供給されます。

**PEGの主な用途**:

1.**食事摂取の困難な状況**:
PEGは、嚥下困難、食道がん、神経筋障害、結腸癌などの状況に対して、栄養補給を行う方法として広く使用されます。

2.**長期入院患者**:
長期間入院が必要な患者、特に集中治療室にいる患者に対して、経口摂取が難しい場合にPEGが設置されることがあります。

3.**薬物投与**:
一部の薬物は胃に直接投与する必要があるため、PEGを介して投与されます。
これにより、患者が経口で薬物を摂取できない場合でも治療が行えます。

PEGは比較的安全で効果的な方法であり、多くの患者にとって食事摂取や治療の品質を改善する役立つ選択肢となります。
しかし、PEGの設置にはいくつかの合併症やリスクも存在し、適切なケアと監視が必要です。
PEGの設置については、医師や看護師との詳細な相談と専門家の指導が必要です。

50音・アルファベット・数字の頭文字から他の用語を探す

全用語もしくはお調べになりたい用語の「頭文字」からお探しください。

用語集のTOPへ戻る