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ホーマンズ徴候

読み方:ホーマンズチョウコウ

English:Homans'sign

学会ポスター使用頻度:C

ホーマンズ徴候(Homans'sign)は、下肢の深部静脈血栓症(DVT)の診断に関連する臨床的な所見の一つです。
DVTは、通常、下肢の深部静脈内に血栓が形成される状態であり、症状が軽度から重度までさまざまです。
ホーマンズ徴候は、下肢の痛みや不快感に焦点を当てる試験で、その陽性反応がDVTの可能性を示唆することがあります。

ホーマンズ徴候の特徴的な試験法について説明します:

1.試験の実施:
ホーマンズ徴候の試験は、医師や看護師によって行われます。
患者は仰向けに寝ている状態で、下肢を伸ばします。

2.試験者の操作:
試験者は、患者の足首を持ち上げて、踝(足首の部分)を反り返らせるようにします。
この操作により、下肢の深部静脈が圧迫され、血液の流れが制限されます。

3.反応:
ホーマンズ徴候は、この試験中に患者が足首周りに痛みや不快感を感じるかどうかを評価することで確認されます。
痛みや不快感がある場合、ホーマンズ徴候が陽性とされます。

ホーマンズ徴候の陽性反応は、DVTの疑いがあることを示唆しますが、DVTの確定診断には他の検査法が必要です。
ホーマンズ徴候は非常に敏感性が低く、特異性も低いため、単独でDVTの診断には使用されません。
一般的に、超音波検査やダイマー検査(特定の血液中の物質の検査)などの追加の検査が行われ、DVTの確定診断が行われます。

DVTは重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、足や脚に痛みや腫れ、発赤などの症状がある場合、早期の医療評価が不可欠です。

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