学会ポスター用語解説
> 長谷川式認知症スケール長谷川式認知症スケール
読み方:ハセガワシキニンチショウスケール
English:Hasegawadementiascale〈HDS〉
学会ポスター使用頻度:D
長谷川式認知症スケール(Hasegawa'sDementiaScale)は、認知症の診断や認知機能の評価に使用される評価ツールの一つです。
このスケールは日本の精神医学者である長谷川和彦博士によって開発されました。
主に認知症の早期発見や認知機能の変化をモニタリングするために利用されます。
以下は、長谷川式認知症スケールの主な特徴と評価内容の要点です:
評価内容:
1.簡潔な質問:
このスケールは比較的簡潔で、被評価者に対する質問が少ないため、認知症の診断に対して非常に迅速で実用的です。
2.認知機能の領域:
長谷川式認知症スケールは、認知機能の異常を評価するために記憶、計算、言語、指示の実行などの異なる認知機能の領域を含んでいます。
3.点数システム:
スケールの質問に対する回答に基づいて、被評価者に点数が与えられます。
点数は通常、最高30点で評価され、得点が低いほど認知機能の異常が深刻であることを示します。
4.標準化:
長谷川式認知症スケールは日本国内で広く使用され、日本語圏での認知症評価に標準的に利用されています。
各施設や臨床家が統一された評価方法を採用できるため、異なる病院や研究機関でのデータ比較が容易です。
評価の手順:
評価者は被評価者に一連の質問を行い、被評価者の回答に基づいてスケールの各項目に点数を付けます。
質問は言語、計算、記憶、指示の実行などに関連し、それぞれ異なるポイントが割り当てられます。
最終的な得点はこれらのポイントの合計であり、最高得点は通常30点です。
使用目的:
-長谷川式認知症スケールは、認知症の早期発見や認知機能の変化のモニタリングに使用されます。
-認知症の診断や進行度の評価に役立ちます。
-研究分野でも、認知症に関する研究で認知機能を評価するために利用されることがあります。
注意点:
-長谷川式認知症スケールは一つの評価ツールであり、完全な診断を行うものではありません。
認知症の評価には複数の要因と検査が必要です。
-正確な評価のためには、訓練を受けた医療専門家によって実施されるべきです。
認知症は重大な健康問題であり、早期発見と適切なケアが重要です。
長谷川式認知症スケールは、そのプロセスを支援するための便利なツールの一つです。
50音・アルファベット・数字の頭文字から他の用語を探す
全用語もしくはお調べになりたい用語の「頭文字」からお探しください。
用語集のTOPへ戻る