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発汗

読み方:ハッカン

English:perspiration

学会ポスター使用頻度:A

発汗(Sweating)は、体温調節や水分バランスの維持などの生理学的な目的で、皮膚の表面から水分(汗)を分泌する生理現象です。
発汗は、体内の温度が上昇しすぎたり、体内の水分が不足している場合に、体を冷却し、水分を補給するために行われます。
以下に、発汗に関する詳細を解説します:

1.**発汗のプロセス**:
-**エクリン汗腺とアポクリン汗腺**:
発汗は、体内の2つの主要な汗腺であるエクリン汗腺とアポクリン汗腺によって制御されます。
エクリン汗腺は全身に広く分布し、アポクリン汗腺は主に脇や陰部など特定の領域に存在します。
-**神経刺激**:
発汗は、体温が上昇した場合や、交感神経系の刺激によって促されます。
体温が上昇すると、脳の体温調節中枢が汗腺を活性化させ、汗を分泌するように指令を送ります。
-**水分と電解質の放出**:
汗は、主に水分(99%)から成り、塩類(主にナトリウムとクロリド)、尿素、尿酸、アンモニアなどの廃棄物も含まれています。

2.**役割**:
-**体温調節**:
発汗は、体温が上昇しすぎた場合に体を冷却するための効果的な方法です。
汗が蒸発する過程で熱が吸収され、体温を下げます。
-**水分補給**:
発汗によって体内から水分が失われるため、水分バランスを維持するために水分を補給する必要があります。
-**排毒**:
汗には体内の一部の廃棄物が含まれており、体から有害な物質を排除するのに役立ちます。

3.**発汗の調節**:
発汗は様々な要因によって調節されます。
これには以下が含まれます:
-**体温**:
体温が上昇すると、発汗が増加します。
-**運動**:
運動や身体活動の際には、筋肉の熱産生が増加し、発汗が増えることがあります。
-**感情**:
ストレス、不安、緊張などの感情的な要因も発汗を促進することがあります。
-**疾患**:
一部の疾患や薬物副作用によって、過度な発汗が引き起こされることがあります。

発汗は体内の調節機構の一部であり、体温や水分バランスを適切に維持し、体内の有害な物質を排除するために重要です。
しかし、過度な発汗や発汗異常は、一部の疾患や医学的な問題の兆候である可能性があるため、病状の変化に注意を払うことが重要です。

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