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廃用症候群

読み方:ハイヨウショウコウグン

English:disusesyndrome

学会ポスター使用頻度:C

廃用症候群(はいようしょうこうぐん、英:
disusesyndrome)は、身体の活動や運動不足が原因で生じる一連の身体的および機能的な変化や問題を指す医学的な概念です。
これは、特に長期間の寝たきりや運動制限がある人々に影響を与えることがあります。
以下に、廃用症候群に関する詳細な解説を提供します。

特徴と症状:
廃用症候群の特徴的な症状と身体的変化には以下が含まれます:

1.筋力の減少(筋萎縮):
運動不足により、筋肉が徐々に減少し、弱くなることがあります。
これは特に寝たきりの患者によく見られます。

2.骨密度の低下:
運動不足は骨密度の低下につながり、骨折のリスクを増加させる可能性があります。

3.関節拘縮:
長期間の運動不足により、関節が硬くなり、可動域が制限されることがあります。

4.心血管系の変化:
運動不足は心臓の機能に影響を与え、心拍数の上昇、血液中のコレステロールレベルの上昇などの変化が生じることがあります。

5.肺機能の低下:
運動不足により、肺活量が減少し、肺機能が低下することがあります。

6.代謝異常:
運動不足は代謝にも影響を与え、体重増加、糖尿病のリスク増加などの代謝異常を引き起こす可能性があります。

原因:
廃用症候群は、次のような状況や要因によって引き起こされることがあります:

1.寝たきり:
長期間のベッド安静、病院入院、傷害、手術後の回復などにより、運動制限が生じる場合。

2.高齢:
高齢者は筋力や体力が減少しやすく、運動制限による影響を受けやすい。

3.慢性疾患:
慢性疾患や疾患の合併症により、身体活動が制限される場合。

治療と予防:
廃用症候群の治療と予防には、次のアプローチが含まれます:

1.適切な運動:
適切な運動プログラムを導入し、筋力、柔軟性、有酸素能力を改善することが重要です。

2.栄養:
健康的な食事を摂ることが、骨密度や代謝をサポートするのに役立ちます。

3.薬物療法:
一部の状況では、骨密度低下を防ぐための薬物療法が検討されることがあります。

4.早期のリハビリテーション:
寝たきり状態からの早期リハビリテーションが、筋肉や関節の機能を回復するのに役立ちます。

適切な運動と生活様式の維持が、廃用症候群を予防し、治療するために重要です。
特に高齢者や慢性疾患患者は、定期的な運動と栄養バランスを保つことが健康の維持に役立ちます。

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