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不良肢位

読み方:フリョウシイ

English:wrong position

学会ポスター使用頻度:C

不良肢位(Malposition)は、通常の解剖学的な位置から外れた、異常な肢の位置や配置を指します。
不良肢位はさまざまな原因によって引き起こされ、関節や骨、筋肉、靭帯などの組織に問題がある場合に発生することがあります。
以下に、不良肢位の主な種類と原因について説明します:

**不良肢位の主な種類**:

1.**屈曲不良(FlexionContracture)**:
この状態では、関節が通常の屈曲位置にあることができず、伸展(ストレート)した状態が続きます。
例えば、肘やひざの屈曲不良があります。

2.**伸展不良(ExtensionContracture)**:
この状態では、関節が通常の伸展位置に戻ることができず、屈曲(曲げ)した状態が続きます。
例えば、指の伸展不良があります。

3.**外転不良(AbductionContracture)**:
関節が通常の外転位置に戻ることができず、内転(内向き)した状態が続きます。
股関節の外転不良が一例です。

4.**内転不良(AdductionContracture)**:
関節が通常の内転位置に戻ることができず、外転(外向き)した状態が続きます。
股関節の内転不良が一例です。

5.**旋回不良(RotationContracture)**:
関節が通常の旋回運動を行えない状態で、外旋または内旋が制限されます。
例えば、肩関節の外旋不良があります。

**不良肢位の原因**:

1.**筋肉の収縮不良**:
筋肉が正常に収縮しない場合、関節の屈曲や伸展が制限され、不良肢位が発生します。
筋肉収縮不良は神経系の問題、筋肉疾患、または長期間の拘束や不活動によって引き起こされることがあります。

2.**関節の拘縮**:
関節内部の組織(靭帯、腱、軟骨)の異常や炎症により、関節の適切な動きが妨げられ、不良肢位が生じます。

3.**姿勢の不良**:
長期間にわたり不適切な姿勢を保つことが、不良肢位の原因になることがあります。
特に小児や成長中の個人に影響を及ぼすことがあります。

4.**関節の異常発達**:
関節の発達が正常でない場合、関節が正常な位置にならないことがあり、不良肢位を引き起こすことがあります。

不良肢位は、日常生活の動作に制限をもたらす可能性があり、痛みや不快感を伴うことがあります。
治療のアプローチは不良肢位の原因に依存し、物理療法、リハビリテーション、薬物療法、手術などが考慮されることがあります。
個別のケースに応じて、医療専門家が最適な治療プランを提供します。

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