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FIM

読み方:フィム

English:functional independence measure

学会ポスター使用頻度:C

FIM(FunctionalIndependenceMeasure、機能独立度評価)は、医療分野で利用される評価スケールの一つです。
FIMは、患者の日常生活における機能独立度を評価するために使用され、特にリハビリテーションや長期ケアの設定で一般的に使用されています。
以下に、FIMについて詳しく解説します:

**FIMの特徴**:

1.**評価項目**:
FIMは、基本的な日常生活動作(ADL)に関連する13の項目から構成されています。
これらの項目は、患者が自立して行うことができるかどうかを評価します。
FIMの評価項目には、食事摂取、入浴、着替え、トイレ利用、移動、移乗(ベッドから車椅子へなどの移動)、歩行、階段の昇降などが含まれます。

2.**スケール**:
FIMは7段階のスケールを使用して評価されます。
これには次のような評価項目が含まれます。
-7:
完全な独立(無助)-患者が全ての活動を自力で実施
-6:
支援なし(装具を使用)-患者が装具を使用するが、他の人の支援は必要なし
-5:
支援なし(装具不使用)-患者が装具を使用しないで自力で行う
-4:
軽度の支援-軽度の物理的支援(手助け)が必要
-3:
中度の支援-中度の物理的支援が必要
-2:
重度の支援-重度の物理的支援が必要
-1:
依存-患者が何もできず、完全に他人の依存が必要

3.**評価プロセス**:
FIMの評価は、訓練を受けた医療従事者によって行われます。
患者の日常生活における実際の能力を評価し、スケールに基づいてスコアを割り当てます。

**FIMの用途**:

FIMは主に以下の用途で使用されます:

1.**リハビリテーション評価**:
リハビリテーションプログラムに参加する患者の能力と進歩を評価するために使用されます。
リハビリテーションの設計や進行状況のモニタリングに役立ちます。

2.**長期ケアのプランニング**:
高齢者や慢性疾患の患者など、長期ケアが必要な人々の介護プランの策定に使用されます。
FIMの評価に基づいて、介護の必要性やサポートレベルが決定されます。

3.**医療アウトカムの評価**:
FIMは医療処置や介入の効果を評価するためにも使用されます。
患者の機能独立度の変化を追跡し、治療の効果を評価する指標として利用されます。

FIMは患者の生活品質向上や適切なケアの提供に役立つツールであり、医療プロバイダーやリハビリテーション専門家にとって重要な評価方法の一つです。

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