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BPSD

読み方:ビーピーエスディー

English:behavioralandpsychologicalsymptonsofdementia

学会ポスター使用頻度:C

BPSD(BehavioralandPsychologicalSymptomsofDementia)は、認知症の患者に見られる行動的および心理的な症状を指す医学的な用語です。
認知症は一般的に認知機能の障害を特徴とする疾患であり、アルツハイマー病などがその一例です。
しかし、認知症患者は認知機能の低下だけでなく、さまざまな行動や精神的な症状を示すことがあります。
これらの症状をBPSDとして分類し、評価および治療の対象とすることが一般的です。

BPSDには以下のような症状が含まれます:

1.幻覚(Hallucinations):
患者が実際には存在しない視覚、聴覚、触覚などの刺激を感じることがあります。
これは、現実感覚が歪むことで、不安や恐怖を引き起こすことがあります。

2.妄想(Delusions):
患者が現実とは異なる信念を持つことがあります。
例えば、自分は追われている、盗まれている、信じられない出来事が起きているなどと感じることがあります。

3.興奮(Agitation):
患者が不安や興奮状態になり、落ち着かないことがあります。
これには、不安、怒り、焦燥感、不安定な行動が含まれます。

4.攻撃行動(AggressiveBehavior):
患者が他の人物や物体に対して攻撃的な行動を取ることがあります。
これには、暴言、物を投げる、押す、叩くなどが含まれます。

5.不穏定な気分(MoodDisturbances):
患者の気分が急激に変動することがあり、喜怒哀楽が極端に変わることがあります。

6.抑うつ(Depression):
認知症患者は抑うつ症状を経験することがあり、興味を持たなくなり、エネルギーを失い、自己評価が低下することがあります。

7.不穏定な睡眠パターン(DisturbedSleepPatterns):
眠りが浅くなったり、夜間に目を覚ますことが増えたりすることがあります。

BPSDは認知症患者およびその家族や介護者にとって困難な課題であり、患者の生活品質や安全性に影響を及ぼすことがあります。
これらの症状は多くの要因によって引き起こされる可能性があり、認知症自体の進行、薬物副作用、感染症、環境の変化などが影響することがあります。

BPSDの管理には、医師の指導の下で行われる薬物療法や非薬物療法(行動療法、音楽療法、環境調整など)が含まれます。
個々の患者に合わせたアプローチが重要であり、患者の安全性と生活品質の向上を支援することが目的です。

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