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ボルマン分類

読み方:ボルマンブンルイ

English:Borrmannclassification

学会ポスター使用頻度:C

ボルマン分類(ボルマンぶんるい、英:Borrmannclassification)は、胃癌(胃がん)の病理学的分類システムの一つです。
この分類は、胃癌の病理学的特徴に基づいて、病変の形状を分類し、患者の診断や治療計画に役立ちます。
ボルマン分類は、胃癌の進行度や予後の評価にも使用されます。

ボルマン分類は、以下の4つの主要なカテゴリーに分かれています:

1.**ボルマンI型(BorrmannI)**:
ボルマンI型は、早期の胃癌を示すもので、腫瘍が粘膜層に限局しており、表面的でなめらかな病変を特徴とします。
通常、粘膜上皮内癌や粘膜下層浸潤が含まれます。

2.**ボルマンII型(BorrmannII)**:
ボルマンII型は、胃壁全体にわたって腫瘍が浸潤していることを示します。
腫瘍は粘膜から筋層にまで広がりますが、胃壁の輪郭は保たれています。

3.**ボルマンIII型(BorrmannIII)**:
ボルマンIII型は、腫瘍が胃壁全体にわたって広がり、胃の壁が厚くなり、腫瘍による変形が顕著です。
腫瘍が深い層に達しており、胃の形状が変わっています。

4.**ボルマンIV型(BorrmannIV)**:
ボルマンIV型は、胃癌の進行が最も進んだ状態を示し、胃の壁が完全に浸潤され、腫瘍が胃の形状を大きく変え、潰瘍を形成することがあります。
周囲の臓器や組織にも浸潤することがあります。

この分類は、胃癌の診断、ステージング、および治療計画に役立ちます。
胃癌の進行度が進むにつれて、治療の難しさや予後の悪さが増す傾向があります。
したがって、ボルマン分類は患者の適切な治療法を決定する際に重要な要素となります。
ただし、この分類法は他の臓器に転移した場合や、複雑なケースでは単独では使用されないことがあり、他のステージング方法や診断法と組み合わせて使用されることが一般的です。

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