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鼻腔栄養

読み方:ビクウエイヨウ

English:nasal feeding

学会ポスター使用頻度:B

「鼻腔栄養」は、特定の栄養物質や医薬品を、鼻腔(鼻の中)を介して体内に供給する方法を指します。
この方法は通常、経口摂取(口から飲む)、静脈内注射、または経腸栄養(胃や腸から栄養を供給する方法)といった伝統的な摂取方法が適切でない場合に使用されます。
以下に、鼻腔栄養に関する詳細を解説します:

**鼻腔栄養の方法**:
鼻腔栄養は、通常、次の方法で行われます:

1.**鼻腔チューブ挿入**:
特別なチューブ(鼻腔チューブ)を鼻孔に挿入し、その先端を胃または十二指腸に位置させます。
このチューブを介して、栄養液、医薬品、または液体栄養を供給します。

2.**鼻腔スプレー**:
特定の薬剤や栄養液を、鼻腔にスプレーとして吹き付ける方法もあります。
これは、特に吸収が速く必要な場合に使用されます。

**鼻腔栄養の用途**:
鼻腔栄養は、以下のような状況で使用されることがあります:

1.**経口摂取が困難な場合**:
口からの摂取ができない、または消化吸収が十分でない場合、鼻腔栄養は栄養不足を補うために使用されます。
これは、手術後の回復期間、神経疾患、食道閉塞、嚥下障害などで起こることがあります。

2.**医薬品の投与**:
特定の医薬品や治療薬を効率的に体内に供給するために、鼻腔栄養が使用されます。
例えば、てんかんの治療に使用されるジアゼパムは、鼻腔スプレーとして投与されることがあります。

**注意点**:
-鼻腔栄養は医師や栄養士の監督のもとで行われるべきです。
不適切な方法や不適切な栄養液の使用は健康リスクを引き起こす可能性があります。
-鼻腔チューブの挿入には専門的な訓練が必要であり、感染症や鼻腔の損傷のリスクを最小限にするために衛生的な条件で行われるべきです。
-鼻腔栄養は通常、一時的な措置として使用され、患者の状態が改善すると経口摂取に切り替えられることが目指されます。

鼻腔栄養は、特定の状況で重要な役割を果たす方法であり、栄養不足や治療薬の投与が必要な場合に、患者の健康を維持する手段として考慮されます。

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