学会ポスター用語解説
> ベースエクセス(BE)ベースエクセス(BE)
読み方:ベースエクセス(ビーイー)
English:base excess〈BE〉
学会ポスター使用頻度:C
ベースエクセス(BaseExcess、BE)は、血液ガス分析と生化学的なデータを使用して、体内の酸塩基バランスを評価するための数値です。
BEは、酸塩基失衡を診断し、治療をガイドするのに役立つ重要な指標の一つです。
以下に、ベースエクセスについての詳細を説明します:
ベースエクセス(BE)の主なポイント:
1.酸塩基バランスの指標:
BEは、体内の酸塩基バランスを評価するための指標です。
酸と塩基のバランスが正常である場合、BEは通常、ゼロまたはゼロに近い値になります。
2.アシドーシスとアルカローシスの評価:
BEは、血液が酸性またはアルカリ性であるかを示す指標として使用されます。
正常な値の範囲を逸脱した場合、アシドーシス(酸過剰)またはアルカローシス(塩基過剰)の存在を示唆します。
3.ガス分析と生化学的データから導出:
BEは、主に動脈血ガス分析(pH、二酸化炭素、酸素)と生化学的データ(血中の電解質濃度、ラクト酸濃度など)から導出されます。
これらのデータを組み合わせて、BEを計算することができます。
4.正常な値の範囲:
BEの正常な値は、研究機関や臨床診療のガイドラインによって異なりますが、通常、-2から+2メカモル/リットル(mEq/L)の範囲が正常とされています。
5.BEの解釈:
BEの値が正常範囲内にある場合、体内の酸塩基バランスは正常です。
しかし、BEが正常範囲外にある場合、酸塩基失衡の種類と重症度を判断するのに役立ちます。
例えば、BEが負の値である場合、代謝性アシドーシスの可能性が高まります。
6.臨床的な応用:
BEは、救急医療、集中治療、手術、新生児医学などの臨床診療で広く使用されます。
患者の病状や治療効果を監視する際に、BEの変化は重要な指標となります。
ベースエクセスは、医療従事者にとって重要なツールであり、患者の酸塩基バランスに関する情報を提供し、治療計画を調整するのに役立ちます。
ただし、BEの解釈は他の臨床データと組み合わせて行う必要があります。
病気や症状に対する正確な診断と治療は、病状や臨床状況に応じて専門医によって行われるべきです。
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