読み方：ベンシッキンジュウショウドスコア

English：fecal incontinence severity index

学会ポスター使用頻度：D

便失禁重症度スコア（FecalIncontinenceSeverityIndex、FISI）は、便失禁の症状の程度を評価するためのスケールまたは指標です。
便失禁は、個人が便をコントロールできない状態であり、臭いや汚れの問題、そして日常生活への影響があることから、その症状の評価が重要です。
FISIは、この症状の深刻さを客観的に評価するのに役立ちます。

FISIは通常、以下の方法で計算されます:

1.**頻度の評価**:
便失禁がいかに頻繁に起こるかを評価します。
患者は通常、1週間あたりの便失禁の回数を報告します。

2.**液体性便の評価**:
便失禁の際に排泄物がどれだけ液体状であるかを評価します。
これは、便失禁が完全に液体状であれば、重症度が高いことを示唆します。
評価は通常、0から5のスケールで行われ、0は固形の便で、5は完全な液体の便を表します。

3.**量の評価**:
便失禁の際に失われる便の量を評価します。
これは通常、便失禁時に失われる量をグラム単位で評価し、数値で表します。

FISIスコアは、上記の評価項目に基づいて計算され、通常、次のような式で表されます:

FISIスコア=頻度の評価+液体性便の評価+量の評価

FISIスコアの範囲は、症状の重症度を示すために使用されます。
通常、スコアが高いほど、便失禁の症状が重症であることを示します。
ただし、スコアの具体的な評価基準は研究や臨床評価の文脈によって異なることがあります。

便失禁重症度スコア（FISI）は、便失禁の治療効果を追跡し、治療法の選択肢を検討する際に役立つツールとして医療現場で使用されます。
治療方法は、薬物療法、物理療法、行動療法、手術などさまざまであり、患者の症状の重症度に応じて選択されることがあります。