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バレー徴候

読み方:バレーチョウコウ

English:Barre'ssign

学会ポスター使用頻度:C

「バレー徴候」(バレーチョウコウ、Barre'ssign)は、上肢や下肢に軽度の運動麻痺がある場合に現れる神経学的な徴候の一つです。
この徴候は、特に神経障害や神経系の疾患の診断に役立つことがあります。
以下に詳しく説明します。

バレー徴候は、次の2つのテストで評価されます:

1.上肢のバレー徴候(UpperLimbBarre'sSign):
-患者は座位または仰臥位になり、両腕を体の前に伸ばします。
-手のひらを上に向け、肘を伸ばしたままにします。
-患者に目を閉じてもらい、数分間その状態を維持します。
-このとき、麻痺側の上肢の手掌は回内し、次第に下に向かって下がっていくのが観察されます。
つまり、麻痺側の上肢が自然な位置から徐々に下がってしまうのです。

2.下肢のバレー徴候(LowerLimbBarre'sSign):
-患者は腹臥位(うつ伏せの状態)になり、膝関節を床面から約135度で曲げた状態を維持します。
-麻痺側の下肢を持ち上げた状態で、数分間その状態を維持させます。
-このとき、麻痺側の下肢は次第に下降していくのが観察されます。
つまり、麻痺側の下肢が自然な位置に戻ろうとするのを妨げられることが示唆されます。

バレー徴候は、特に上肢のバレー徴候が有用で、神経系の疾患や特定の病態に関連して現れることがあります。
これらのテストは神経学的な評価の一部として使用され、特定の診断や疾患の進行をモニタリングする際に役立ちます。
バレー徴候が現れる具体的な疾患や状況については、臨床医師や神経学者の評価と病歴を含めて総合的に判断されることが一般的です。

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